
【トーク】
−中央競馬に物申す−
外国産完全開放が筋<
天皇賞・春の外国産馬出走枠が4頭に広げられる。2頭以内で、フルゲー
トに満たなかった場合に限って最大4頭まで出走できるという規定を、条件
をつけずに4頭まで出走が認められる。天皇賞・秋についても検討中で、恐
らく春の天皇賞と同じになるだろう。
日本に入って来る外国産馬の多
くは短距離向きで、それは手っ取り早く成果が上がるからで、この現状で32
00mの天皇賞の出走枠を広げてみても、結果としてはこれまで通りかもしれ
ない。天皇賞・秋は2000mだから、出走枠の拡大は効果的だろう。だが、考
えてみれば、外国産馬をここまで差別化してきたのは、はっきりいってよろ
しくない。
つい10年ほど前に比べて、外国産馬の数は激増している。これを受けて、
内国産限定のGIレースも徐々に外国産に開放しつつあるが、もうこのへん
で、そんな色分けという垣根は取り払う時期ではないのか。生まれた国が違
うだけで、同じように美浦、あるいは栗東のトレセンでトレーニングを重ね
てきた。どこにも内国産と外国産の差はない。
日本の生産者への保護は当然必要として、この問題はなかなか結論が出な
いものだが、ここまで多くの外国産馬の登録を認めておいて、最高峰を決め
るレースに閉め出してしまうのでは、競馬会がいうところの「公正」でない
ような気がする。以前のような「鎖国」に戻れるわけのない現在では、すべ
てのレースで内国産、外国産の区別をつけるべきではない。
昭和52年、全勝のマルゼンスキーは規定でダービーに出走できなかった。
この時の関係者の無念さは察するに余りあった。27年を経過した今でも、記
憶に強く残っている。ああいうことが起きないように、出走権は平等であり
たいものだ。