【トーク】
−中央競馬に物申す−


牝馬三冠届かず

 平成15年の年度代表馬には、記者投票の結果、シンボリクリスエスが選出 された。天皇賞・秋、有馬記念の2勝ともがコースレコードの圧勝とあって は、ジャパンCの負けなど吹き飛ばしてしまったようだ。記者投票ではシン ボリクリスエス220票、2位がスティルインラブの58票。大きな差がついた。  「牝馬三冠」スティルインラブは、シンボリクリスエスの圧倒的パワーの 前に年度代表馬の座を逸した。しかし、平成15年をフルに活躍したという点 において、スティルインラブは、あの怪物シンボリクリスエスを凌駕したの は間違いない。この点は大いに誇ってよく、「年度代表馬」が1年をフルの 働いた馬に−−という定義であれば、この馬が選出されることが筋だったか もしれない。  18年前の昭和61年はメジロラモーヌが史上初の「牝馬三冠」を達成した年 である。牝馬三冠という言葉が適切かどうかの議論はさておいて、桜花賞、 オークス、そして当時はエリザベス女王杯が「牝馬三冠」レースで、それを 制したメジロラモーヌもまた、年度代表馬の座にはつけなかった。  同い年の牡馬にダイナガリバーがいて、これがダービーと有馬記念に勝ち、 菊花賞が2着だった。優劣のつけがたい成績だったが、決め手となったのは 有馬記念で、当面のライバル・メジロラモーヌを完璧に倒している。という わけで、ダイナガリバーは文句のない受賞だったのだが、「牝馬」と限定さ れるところに、三冠を達成しても、揺るぎない評価につながらなかったとも いえる。  「最も強い馬」の選出なら、年度代表にはシンボリクリスエスで妥当であ った。と、こう結論づけたところで、エイシンプレストンに特別賞の手はな かったのだろうか。香港限定であっても、国際GI3勝は日本馬として初の 快挙で、引退を機にそれなりの褒美はあってよかったと思うのだが、さて、 これはほんの少数意見だろうか。