【トーク】
−中央競馬に物申す−


元気がわく日本馬の活躍

 12月16日の夕方はグリーンチャンネルで観戦された方も多かっただろうが、 日本馬が凄いことをやってのけた。この日は香港競馬の“お祭り”、国際GI が3つと、国際GIIの4競走が行われた。  ここで日本馬はGIIの香港スプリントに挑んだ2頭こそ馬群に沈んだが、そ の後のGIは香港ヴァーズがステイゴールド、香港マイルがエイシンプレスト ン、メインの香港カップがアグネスデジタルと、3連勝を飾った。  香港といえば、安田記念を勝ったフェアリーキングプローンをはじめ、我々 にもなじみが深いし、レベルも高い。しかも、この日は欧米やアラブ首長国連 邦から人と馬が遠征して来ており、そこでの3連勝だから価値が高い。  これまで、海外でGIといえば武豊騎手の専売特許みたいなもので、ほかに はタイキシャトルの岡部騎手くらい。エルコンドルパサーの蛯名騎手もGIIは 勝ったが、GIの凱旋門賞は惜しくも敗れている。海外初勝利がGIとなった 四位、福永騎手にとって、今後どれだけ大きな財産になるか、計り知れない。  それにしても、香港ヴァーズを際どく差し切ったステイゴールドには何とも 表現に困る。日本では長いこと重賞さえ勝てなかった。ようやく一流馬として の地位を築き上げたこの秋も、せっかく大魚を釣り上げながら失格など、ちぐ はぐぶりが目立つのに、海外へ出るとドバイといい、この日の香港といい、ま るで水を得た魚になるから不思議だ。なぜか、こういうステイゴールドのファ ンが多くいて、この人たちは引退レースで大願を成就したことに拍手喝采した に違いない。  2001年は世間一般はむろんのこと、JRAにとっても厳しい年であった。売 り上げの深刻な落ち込み、調教師の不祥事などなど周辺のムードが悪すぎた。 そこへ香港で3頭がひと筋の光を与えてくれた。来るべき年は、今年より少し はいいことがありそうな、そんな元気がわいてくる3頭の力走だった。