【トーク】
−中央競馬に物申す−


拡大発売はファンの声なのか

 11月3日の土曜日から、いよいよ東西相互発売の拡大が始まる。特別レー ス全部プラス最終レースを売る。最終レースには特別をもってくるべきだと 提案したが、そうはならず、今週でいえば東京の日曜、京都は土、日ともに 最終は平場戦である。  その平場レースも、頭数が少なければ、多いレースと入れ替えられるだろ う。地元なら下級条件でも、ある程度なじみがあって買い気をそそられるが、 出走馬を見て初めて接する名前が多いレースなど、競馬本来の楽しみとは違 った方向という印象が拭えない。電話投票などは全レースを買えるが、それ とこれとは別であろう。  確かに、売ってほしいという要望はあるとしても、それが大多数の声かは 疑問である。JRAも商売なら、売り上げが下がれば躍起になるのもうなず ける。上の方からも、やいのやいの言われるに相違ない。しかし、この時代 に、もしJRAだけが我が世の春なら、それこそ大いに非難を浴びる。また、 それ以前に半官企業のようなJRAがそこまでして、競馬場内やウインズで 売る必要があるのだろうか。  減ったとはいえ、年間3兆円もの売り上げを誇る大企業なのである。大企 業なるがゆえに、庶民の懐具合いが分からないのか、分かっていて、取れる だけ取ろうとするのか。いずれにしても、拡大発売は必ずしもファンのため だとは思えないところが感じられる。  苦しい懐をやり繰りして、競馬場なりウインズに足を運ぶのは、それだけ 競馬に愛着を感じればこそだろう。その人たちが気持ちよく馬券を買えるよ うにしなければならない。繰り返すが、最終レースを売るのなら、1週前に 登録がある特別レースにすべきだ。我々もまた、その方が前勉強がしやすく、 ひいてはファンによりよい情報なり予想を提供できる。