
【トーク】
−中央競馬に物申す−
菊花賞は11月がふさわしい
GIシリーズが始まったというのに、盛り上がりが今ひとつのようだ。世
相が暗い、スターホース不在……いろんな要素が入り乱れる中で、秋のGI
施行時期を早めたことも、それに輪をかけているに違いない。とりわけ、10
月中旬の菊花賞など話にならない。はっきりいって改悪だ。
ジャパンカップとの絡みがそういう日程を生んだ。ジャパンカップをJR
A最高のレースに位置づけること自体が疑問だが、それはさておいて、菊花
賞を菊のない10月にもってきては、大輪など咲こうはずがない。旧の11月に
戻すべきである。
菊花賞上位馬がジャパンカップに出走しやすいようにとの観点から10月に
移行したわけだが、3歳馬にとって菊花賞、ジャパンカップ、有馬記念のロ
ーテーションはきつい。どうしてもジャパンカップにこだわるのなら、3歳
馬には斤量の恩典を与えるのがいい。中途半端に間隔をあけるより、その方
が負担が軽くて済む。
菊花賞を10月中旬に移した弊害は、まず第一に夏の盛りから始動しなけれ
ばならなくなった点だろう。春激戦の疲労が抜け切れないまま、秋のシーズ
ンを迎えるケースが増えてくる。第二に、菊の舞台でトライアルがなくなっ
たことが挙げられる。これなど最低に等しい。
夏のローカル競馬は休んで、秋の中央場所からというファンは数多い。そ
れらのファンは、これまでなら神戸新聞杯、京都新聞杯、もしくは中山のセ
ントライト記念を見て、菊花賞をじっくり検討できた。今はそれができない
から、興味が半減し、必然的に盛り上がらない。途中をはしょって、好結果
を求めるのは虫がよすぎる。