
【トーク】
−中央競馬に物申す−
夏小倉は福永騎手V2
猛暑にたたられた小倉の2開催が終了した。福永騎手が21勝で2年連続、
夏小倉のリーディング争いを制した。1開催終了時には秋山騎手に6勝もの
差をつけられていたのを、逆転したのだから見事であった。
父の福永洋一さんは「元祖」オッズを変えるジョッキーといわれたほどで、
あの事故(昭和54年3月4日の阪神で落馬、騎手引退の原因となる)がなけ
れば、JRAのありとあらゆる記録を塗り替えたに違いない。同期に岡部騎
手、柴田政人現調教師がいて、その中でもずば抜けていた洋一さんの凄さが
うかがい知れる。
あの事故当時、祐一騎手は2歳だった。父の背中を見てというわけにはい
かなかったが、さすがに血筋は争えない、華々しいデビューから、一昨年に
はクラシックの一つ桜花賞に優勝している。片方の腎臓摘出手術を受けたり、
斤量ミスで長い騎乗停止処分を食らったりしたが、まずは順風満帆の道のり
を歩んでいる。
武豊騎手がいて、これというタイトルが取れないところへ、夏限定とはい
え、2年続けて小倉のリーディングに輝いたことは、大きな壁を乗り越える
うえで役立つだろう。昨年はその勢いで開幕の阪神を席巻したものだが、今
年はこの勢いをずっと保てるか、大いに注目される。
福永騎手に限らず、秋山、池添騎手といった若手の二世ジョッキーの働き
が目立った。懐かしい名前である。池添騎手などはフランス遠征をしたし、
一度は札幌へ出向いて重賞(クイーンC)に勝っている。夏は若い力が弾け
る季節である。そのエネルギーを秋の阪神、京都にもぶつけて、競馬を盛り
上げてもらいたい。