競馬評論家の天馬が
  中央競馬を辛口批評。

【トーク】
中央競馬にもの申す


武蔵野にクロフネいななくか

 開国ダービーである。JRAは2001年から外国産馬2頭に限って門戸を開 放した。日本が鎖国から外国と通商を始めたのに似る。それは、徳川時代の 嘉永6年(1853年)アメリカのペリーが艦隊(黒船)を率いて浦賀に入港し たが、これをきっかけに鎖国を解いた。開国ダービーの有力候補に、馬名も クロフネがのし上がっている。 これでクロフネがダービーを優勝したら語り部も伝えやすいが、この年の ダービーに出走を当てにクロフネと名づけた馬主のセンスは称賛したい。馬 名については、冠名がどうのこうのと批判もあるが、このような適切な馬名 は大いに褒めたたえられる。その馬を育て仕上げた調教師の労苦は並大抵で なかったろう。  マイルC前に調教師がインタビューに答えて、「ダービーを視野に入れた レースをさせたい」と、同レースの勝ち負けを越えてダービーを意識の発言 をしていたが、果たしてレースは後方待機から徐々に進出を図って直線で際 どく差し切った。東京の長い直線で届いたという思いはするが、それは調教 師、騎手の計算した運びかとも思える。  マイルCとダービーが1600mと2400mで結びつくかという疑問があった。 このクロフネのレースを見て、競馬はレース運びひとつで結びつくようであ る。開国ダービーで内国産馬の人気馬、有力馬が倒れる馬も出た。なお強力 な有力候補が外国産馬を阻むのか。5月27日、武蔵野の府中にクロフネが大 きくいななくか、興味深い一戦だ。