競馬評論家の天馬が
  中央競馬を辛口批評。

【トーク】
中央競馬にもの申す


JRAに牝馬三冠はない

 テイエムが盛り返した。オペラオーが春の天皇賞を見事に優勝した。ナリ タトップロードが必勝の思いで臨んだのであるが、勝利の女神はナリタが最 も嫌う雨を降らしている。雨がテイエムオペラオーを助けたとはいわないが、 ナリタトップロードは、その雨で闘志に水をかけられたに等しい。テイエム オペラオーは盾3連覇を遂げた。  そのテイエムが盛り返したことはオークスに挑むオーシャンにも大きい心 の支えになる。桜花賞前から、「桜花賞、オークスはテイエムオーシャンだ」 という声が高かった。それが桜花賞の勝ちっぷりである。その声がさらに高 まった。本田騎手は古参にも数えられるが、その古参騎手が牝馬二冠目に挑 戦する。  ちょっと横道に外れて何だが、“牡馬三冠”はあっても、“牝馬三冠”は ないのがJRAのレース体系だ。サラ3歳馬(旧4歳馬)5大特別競走とし ては桜花賞、皐月賞、優駿牝馬、東京優駿、菊花賞が中央競馬年鑑に上がっ ている。だから、“牝馬三冠”なんて騒ぐのはマスコミ煽動にすぎない。 “牝馬二冠”こそ正式タイトルである。  もっとも、牝馬が三冠を狙うなら、菊花賞に挑戦しなければならない。ク リフジはオークス、ダービーを連覇して菊花賞も優勝したが、“牝馬三冠” でなかった。メジロラモーヌが“牝馬三冠”になっているが、秋のエ女王杯 を優勝でマスコミが書き立てたものである。この例ならテイエムオーシャン は秋の秋華賞を何とか勝ちたいものだ。