競馬評論家の天馬が
中央競馬を辛口批評。
【トーク】
中央競馬にもの申す
ダービーとマイルC
春の天皇賞で、レース後に後検量を受けるナリタトップロードの渡辺騎手
が、ぶ然とした顔を場内のモニターテレビで見た。まさに、ぶ然もうなずけ
るが、午前中から小雨が落ち、次第に雨脚がつのる。ナリタは雨を嫌う。せ
っかく絶好調で臨む春の天皇賞も、戦う前に心が暗い。渡辺騎手は雨で心理
的に気をつかった。
テイエムオペラオーは雨平気である。和田騎手の心を弾ませた。この差は
大きい。勝負の差にも表れる。そこにメイショウドトウが潜り込む。競馬の
勝負は、こういった心理のアヤも影響する。和田騎手は十分に褒めたいが、
といって渡辺騎手を責められない。「勝負は運」が如実に表れた春の天皇賞
である。
オークス、ダービーだ。それにしてもオークス、ダービーのトライアルレ
ースが多い。もちろん、それを計算に入れて出走馬を持つ厩舎は仕上げてく
るが、外国産馬がNHKマイルC(5月6日)で権利を取ってダービー挑戦
は、距離や日程が何とも苦しい。1600mから2400mを戦う。また、中2週の
強行日程である。
たまたま青葉賞(4月28日)で外国産馬のルゼルが勝ってダービー出走権を
確定的にしたが、この馬は逃げ馬にしても日程的に余裕があって一考したい
と思った。ファンも、数の多いトライアルレースを整理してかからねばなら
ない。それだけにこだわっていたら、火傷を負う恐れもある。その手近な例
が、NHKマイルCとダービーが結びつくかだ。