競馬評論家の天馬が
  中央競馬を辛口批評。

【トーク】
中央競馬にもの申す


39年ぶりの逃げ切り

 菊花賞は秋晴れ好天気に恵まれて、セイウンスカイが逃げ切り勝ちを挙げ た。菊花賞で逃げ切りは昭和34年(第20回)のハククラマから数えて39年ぶ りである。プロ野球でも横浜が38年ぶりにチャンピオンを取った。今年はプ ロスポーツで30何年が縁深いようである。それをカンにセイウンを買われた 向きもあったかもしれない。  馬連は一番人気で決着がついたのであるが、これも枠連の昭和40年に戻っ てシンザン、ウメノチカラで単勝240円、連勝160円以来になる。そして時計 がべらぼうに速い。3分3秒2でレコードを更新しているが、コースレコー ドから0.7秒、菊花賞は平成7年のマヤノトップガン(3分4秒4)から大幅 短縮である。  同馬が秋に成長も大きいが、今に思えばダービーでも変な駆け引きで先行 しなかったことが悔やまれてならない。それに仮柵の取りつけや外すことは 問題である。コースがよければレコードも生じやすいが、それを仮柵で人為 的に作り出すことは問題として見直さねばならない。レコード勝ちの馬にケ チがつくことにもなる。  武豊のスペシャルウィークも目いっぱいに追った。同騎手が気にしたよう に大外が着差を3馬身半とつけられたことになる。この枠順ばかりは抽選で どうしようもないが、コースに仮柵は勝負を人為的に色分けしかねず、コー ス保護なら他に方法もあって、何としても仮柵に頼ることは早急に取りやめ たい。ともかく、39年ぶりの逃げ切りは大したものである。