競馬評論家の天馬が
中央競馬を辛口批評。
【トーク】
中央競馬にもの申す
勝ち負けの厳しさ消減
新しい馬券が発売される。2年先の2000年からだが、来秋にテスト発売の
予定だ。拡大馬番連勝複式と呼ばれるが、2頭を選んで1−2着、2−3着、
1−3着が的中になる。現行の馬連に1−3、2−3着が増えるもの。その
分、払戻し金は低額になるが、一概にそうともいえず、今年のダービーを拡
連にあてはめたら、かなりの配当で妙味もある。
しかし、オークスは「払戻し金は低額になる」通り。そのほかをみて拡連
は2−3着に妙味が多い。この拡連について愛称をつのるらしいが、1、2、
3着のトライアングル(3角)が的中であり、3角馬券、角連とも呼びたい。
現行の連勝複式は1組み合わせが的中であるが、角連は2組み合わせも増え
て、3組み合わせ的中で複連とも呼べる。
それにしても2−3着が的中では、勝負の厳しさが希薄にならざるを得な
い。連勝複式で1−2着の表裏を的中としたが、それが勝負の厳しさを薄く
した。新しい拡連、愛称で角連、複連は勝負の厳しさを希薄どころか、消失
にも等しい。近ごろの世の中は厳しさのない風潮であるが、競馬もその風潮
に歩調を合わす思いがする。
しかし、競馬は勝ち負けを争うものだ。連勝複式、拡大馬番連勝で競馬か
ら勝ち負けの厳しさを遠ざけるが、百円券の全面発売で連勝単式、2重勝、
3重勝などの勝ち負けの厳しい馬券を発売したい思いがする。世の中があい
まいな時代で拡連(角連、複連)が受けそうな思いだが、せめて競馬で勝ち
負けの厳しさを味わせたいものだ。