競馬評論家の天馬が
中央競馬を辛口批評。
【トーク】
中央競馬にもの申す
公平、公正を欠く仮柵
春競馬の締めくくりの宝塚記念(7月12日、阪神競馬場)は古馬の精鋭を集
めて行われる。ファン投票選定馬でかなりの顔ぶれを集めたが、さらに規定の
選出馬にも上がり馬がおり、すっきりした出走馬を揃えた。ただ、皮肉をいう
なら鳴尾記念優勝馬がもし2着だったら選出されていないが、これも規定尊重
でやむを得ないか。
そのレースを迎えて馬場保護の仮柵が外される。これは公平を欠くことも甚
だしい。仮柵の外れたコースは最良といえる。どの馬もそこを走りたいが、走
れるとは限らない。枠順抽選で、そのコースを引き当てるが、そこをスピード
豊富な逃げ馬が当てたら、それこそ大いに有利である。仮柵なんか必要なのか、
疑わしい思いだ。
出走馬に公平を欠くことは“公正競馬”にもかかわる。なまじ仮柵で最良コ
ースを作らぬことだ。大レースであれば、より以上に公平なレースをさせたい。
何も良馬場が何より「よい」と思えないのである。荒れ馬場でも出走全馬が同
じ条件でレースができてこそ「よい」わけだ。どうもこのへんの解釈がJRA
は違っている。
大レースに備えて仮柵をつけることは見直したい。それさえつけなければ、
馬場としてどの馬にも公平である。そうあってこそ“公正競馬”も揺るがない。
大レースは公平、公正でありたい。宝塚記念では競馬場にいても、テレビ観戦
でも、仮柵の外れたコースでどの馬がどんなレースをするか、したか。大いに
注目したいものである。