競馬評論家の天馬が
  中央競馬を辛口批評。

【トーク】
中央競馬にもの申す



秋のレースで捲土重来

 安田記念はタイキシャトルが、参戦の外国馬も退けて優勝した。海外遠征 に大きい弾みをつけたといえる。その海外で名を挙げてもらいたい。先のダ ービーでスペシャルウィークがケタ違いの脚力を発揮して優勝したが、その 対抗人気のキングヘイローは予想外の展開で自滅のようになっており、力と 力のぶつかり合いがなかった。  ファンは白けた思いをしているが、キングヘイローが「最内で立ち遅れた ら包まれかねない」の思いから飛び出したようであり、すぐに押えて逃げ馬 を先に行かせたいところである。その逃げ馬が行かない。みずから行くはめ になった。勝負の世界がいかに厳しいか、身に染みたに違いない。その意外 な展開で馬も騎手も戸惑った。  レース後に福永騎手が「これまで先頭に立って行くことをしていない。勝 手が違って、4角あたりから手応えをなくした」とコメントしているが、1 コーナーか、せめて2コーナーでどれかを先に行かせていたら様子は変わっ ていたと思える。意外な展開に手が施せなかったが、これは大きい反省材料 であり、得がたい試練でもあった。  その馬主、調教師をはじめ、スタッフに福永騎手が平身低頭して謝罪した と思えるが、本当の謝罪は秋一連のレースで巻き返すことである。陣営も手 替わりはいとやすいが、7戦3勝、2着2回、3着1回の成績を収めており、 災いになった好発馬も息が合う証しといいたい。秋一連のレースでキングヘ イローが福永騎手で捲土重来の働きを期待する。