競馬評論家の天馬が
  中央競馬を辛口批評。

【トーク】
中央競馬にもの申す



10度目の挑戦で優勝

 ダービーは武豊のスペシャルウィークが直線の差し足冴えて、5馬身の差 をつけて優勝した。10度目のダービー挑戦で勝ち取っているが、これで8大 競走(4歳クラシック5レースと春、秋天皇賞、有馬記念)を制覇したこと になる。保田隆芳騎手(元調教師)に次いで2人目だ。騎手として大きい勲 章である。  レースは福永のキングヘイローが内枠で包まれることを避けて、好発馬か ら先頭に立った。これに中枠のセイウンスカイがつけて2番手。意外の展開 である。セイウンはそのままで行かなかったが、キングは行かざるを得なか った。これが結果的に勝負の明暗を左右している。それから4、5頭を置い てスペシャルが進んだ。  このへんはさすが武豊でレースの流れを読んでもいるが、スローペースに 逆らわず、その位置でレースを押し進めている。セイウンも2番手キープの ままで進んだ。これで、一番割を食ったのはキングである。その鞍上で福永 が複雑な思いに悩んだであろう。直線の坂でセイウンがキングを交わしたが、 それを見てスペシャルもスパート。その勢いに乗って先頭に躍り出た。  キングはそこまでで末足を失っている(14着)。セイウンも目いちに踏ん 張ったが、写真判定で4着に落ちた。福永は予測しない展開で、その対処に つまずいているが、これは騎手として大きい試練である。これを糧にして秋 の大レースに備えたい。挫けないで、秋に捲土重来を期すのみである。