競馬評論家の天馬が
  中央競馬を辛口批評。

【トーク】
中央競馬にもの申す



休養明けいきなり好走

 GTレース前の“ひと叩き”レースがGVとかGUはいかにもJRAが金 満を誇るようで素直になじめなかった。以前なら大レース前の“ひと叩き” レースにオープンを設けている。そこには大レースを使う馬がその出来具合 いで下乗り騎手を乗せて出走した。それがファンは馬券を買ううえで一つの 目安になったものである。  あの三冠馬シンザンも菊花賞前にそのオープンで負けている。先の鳴尾記 念はGUレースだが、宝塚記念を前にしての“ひと叩き”レースだった。そ のレースを以前のように調教代わりとしていない。これはファンとして心得 ておく必要がある。もっとも、出走馬の中には、調教代わりを思わす馬がい ないでもない。  このへんの読みはいるが、それが競馬の推理ともいえる。鳴尾記念の1、 2着馬が休養明けの馬だった。これを見せつけられて競馬感を改めざるを得 ない。シンザンは三冠目前の夏を淀の自厩で過ごして夏負けしていた。それ で“ひと叩き”しているが、「使う」「使わぬ」で武田文(調教師)と栗田 (騎手)がもめたのである。  そんないきさつもあって三冠を獲得した。ここまで書いたところで、マー メイドSのエアグルーヴも、ゴール前の叩き合いを制している。オークス馬 が復活を果たした。これも競馬ニホンの馬柱で仕上がり度90%としているが、 何としても調教の観察眼と厩舎取材の情報が基になる。それらを手際よくま とめて、当日版で届けたい。それを得て、ファンも読みと推理ができる。