競馬評論家の天馬が
  中央競馬を辛口批評。

【トーク】
中央競馬にもの申す



トヨタ賞は看板レース

 4月21日付のある一般紙の夕刊で社会面に「高松宮杯を使わないで」とい う見出しがついて宮家から大津市の“びわこ競輪”へ申し入れられたと報じ ていた。大津市営びわこ競輪で毎年5月下旬に高松宮杯が行われるが、今年 限りという主旨のようである。開催の謝礼金が皇室経済法に触れると問題に なった。  大津市は「宮杯がなくなると、びわこ競輪の存続にかかわる」と継続をお 願いするらしいが、JRAも中京で高松宮杯を頂いており、他山の石と看過 できない。中京の高松宮杯は名古屋の高松宮会という集まりに中京の馬主が いて、その世話による。昭和46年に創設されたが、競輪はもっと古くて看板 レースであった。  それをJRAが後追いで今日は競馬と競輪の人気差から凌ぐようになって いる、同種競技の繁栄も同じ施行者として考慮もしなければならない。仮に 中京の高松宮杯を返上しても、びわこ競輪の打ち切り問題に影響がないなら、 その継続を願って名古屋の高松宮会に骨折って頂くことである。同種競技に 塩を贈りたい。  JRAは中京の高松宮杯をトヨタ賞に名称が改えられる。たとえディーラ ー寄贈であっても高級乗用車がレースの商品に出してもらった。昭和28年の ことであるが、中京競馬場の開設記念であり、世間はその豪華商品に驚嘆し たものである。それが近ごろは重複開催に押しやられた。JRAの恩知らず ぶりを現している。この際に考え直したい。