競馬評論家の天馬が
  中央競馬を辛口批評。

【トーク】
中央競馬にもの申す


JRAに庶民感覚を望む


 平成9年は関西の競馬にとって画期的な外国馬参加のレースが幕を開ける。

宝塚記念(7月6日)がその舞台だ。本来なら関西で外国馬参加のレースは京

都競馬場が何としてもふさわしい。同競馬場のロケーションも向正面が川の堤

で野趣に満ちている。阪神競馬場はマンションなどが立ち並んで趣に乏しい。

 恐らく近い将来には京都競馬場でも外国馬参加レースを行うことが考えられ

る。来日の外国馬関係者も京都なら日本の名所、古蹟が多い。たとえレースに

負けても、そのストレスを京都見物で解消できよう。都会的な所を好む向きに

は大阪を歩くことである。東京と比べてぐーんと庶民感覚がいっぱい。人情も

厚い街である。

 これがJRAにもほしい。庶民感覚と人情味である。どうもJRAは官尊民

卑が身につくようだ。何ともつき合いしにくいタイプである。関西の大学出身

も少なくないが、その関西育ちもJRAでいつの間にか東京風になじんでしま

う。JRAに関西風が出てきたらレース施行面でも味わい深いものが出るに違

いない。

 行政改革で特殊法人が俎上に上がる。JRAも特殊法人だが、現行でこそフ

ァンの信用も大だ。もし民間人が理事長に据ったらパチンコ店の類いになる。

信用確保に苦労しなければならない。高級官僚の天下りが理事長だから胴元の

威厳を保てられる。もっとも、近ごろ高級官僚は株を落とすが、理事長の人選

は農水大臣が行っており、風格、人格で値打ちを下げない。