競馬評論家の天馬が
  中央競馬を辛口批評。

【トーク】
中央競馬にもの申す


全馬ファン投票で出走


 ファン投票レースは関西で宝塚記念、関東で有馬記念の2レースが行われる。

これを実施した理事長が急逝して、その名を冠して有馬記念としたが、昭和31

年の創設ではグランプリレースと称した。その人気が高いことから、中央競馬

年鑑で古馬レースの筆頭に置いているが、天皇賞より先というのはうなずけぬ

ことである。

 宝塚記念は4年後の昭和35年に新設したが、ファン投票であっても関西地区

だけに限った。これはJRAの特異な体質のなすところであるが、これに反発

して関西マスコミの古参記者が事あるたびにファン投票レースの東西で差別撤

廃を叫び、今日の形態になっている。今、「推薦馬を復活させよ」の声をマス

コミの一部に聞く。

 近ごろは推薦馬対象が3、4頭という事態もあった。それはフルゲートが18

頭で、この推薦馬委員会を前に出走の意思を示す登録があって13、14頭ぐらい。

せっかく登録をして意思を示したが、推薦馬委員会がその名に反して能力や実

績など勘案して推薦しないこともあった。そこでJRAは、今年から推薦馬を

なくしている。

 これがマスコミに不満を買ったようであるが、ファン投票レースなら出走馬

をすべてファン投票順に、フルゲートまで出走させるのがレースの性格に合っ

ている。たまたま今回の宝塚記念で投票順が646位、8票という馬もいたが、

これが9着であった。このような馬が好走して穴も生じる。ファン投票レース

は、ファン投票順で出走馬を出すのが、いかにもふさわしい。


■ホームページにもどる