競馬評論家の天馬が
中央競馬を辛口批評。
【トーク】
中央競馬にもの申す
はやせぬ「牝馬三冠」
4歳クラシックで牝馬レースが短、中、長距離を秋華賞によって確立させた
(と前回で述べた)。ところが、その秋華賞が混合になっている。「これはど
ういうこっちゃ」と、レースを設けた役員に詰め寄りたい。牡馬レースは皐月
賞、ダービー、菊花賞のどれも混合を除いている。牝馬も桜花賞、オークスは
混合でない。
その三冠目の秋華賞を混合にしている。外国産にあっさり勝たれてしまいか
ねない。昨年まではエ女王杯が三冠目のレースだった。これも混合で“牝馬三
冠”をうたうにちゅうちょしたものである。新たに秋華賞を設けて距離を2000
メートルとした。ここまではよいが、混合にしたことで、せっかく手直しの意
味がない。
4歳クラシックは牡、牝ともレース条件が同一でこそ価値がある。やがて4
歳クラシックも国際にしなければならないが、それは牡、牝を同時に行いたい。
競馬本場の英国で桜花賞、オークスは設けているが、秋華賞のようなレースは
見当たらないのである。牝馬が二冠を制して三冠獲りは菊花賞(セントレジャ
ー)に挑まねばならない。
JRAの役員はこれを知るので秋華賞を新設しても混合にしたかと思える。
すなわち、わが国でも4歳牝馬が三冠獲りには菊花賞へ挑めという示唆かもし
れない。としたら、秋華賞で競馬マスコミが“牝馬三冠”とはやし立てるが、
JRAは痛し痒しの苦笑いもの。競馬マスコミも“牝馬三冠”をはやし立てぬ
こと。それが“通”の競馬人である。
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