競馬評論家の天馬が
  中央競馬を辛口批評。

【トーク】
中央競馬にもの申す


揉み手が握り拳に異動


 春3月は企業で人事異動の時期である。JRAも2月中旬に行ったが、中に

首をかしげるのもあった。10年ほど前にJRAは組織として「営業活動」部門

がないことで“サービス推進部”という「いかにも何かやってくれそうな」部

を設けている。その長が人事異動で外郭のピーアールセンターの役職に就くな

ら理解しやすい。

 それが競馬学校長に就いた。これは首をかしげる。昨日まで営業に携わって

揉み手を続けてきたのが、明日から握り拳の職務に臨むのだ。これには本人も

戸惑いを感じたに違いないが、傍目もJRAの人事に一貫性を欠く思い。この

人は元来がハンデ役、裁決役、公正室という審判部門を歩んで謹厳実直な人柄

だ。

 その人だけに競馬学校長に就任は分かるが、前任を営業部門の長に就けてい

る。どこかの長からでなければ、学校長に就けられぬのかもしれないが、揉み

手から握り拳で両極端に近い。順を踏ますにしても職種が違いすぎる。本人と

しても、気持ちを大きく切り替えなければならない。周囲も付き合い方を転換

の必要がある。

 営業部門に就けたことが間違っていた。JRAの人事考課がしっかりしてい

ないとは思えないが、傍目に“でたらめ”の思いを抱きかねない。学校長にふ

さわしい人である。その前のワンクッション人事が悔やまれてならない。また、

せっかくのファンが対象の“サービス推進部”である。その機能を存分に発揮

させるにふさわしい長が望まれる。


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