競馬評論家の天馬が
  中央競馬を辛口批評。

【トーク】
中央競馬にもの申す



プレーには厳しい目

 先の京都記念(2月11日)で2着した馬の騎手が、裁決委員に厳重注意を受 けた。ゴール寸前に内から差し込んだ馬に「あわや交わされたか」の思い。2 着の騎手が追う手をやめたようである。これが厳重注意になった。事情聴取で 騎手は「馬の走りに異常を感じたので、追うのをやめた」と弁明している。  辛くもハナの差で2着は死守した。枠連、馬連ともに1番人気。もし3着に なっていたら、ファンが騒いだかもしれない。そのシーンはターフビジョンに はっきり映っていた。レース中に馬の異常は騎手しか分からないが、それで馬 の故障や、伴う騎手の負傷など懸念して追うのをやめられたら、ファンはたま ったものでない。  ファンは命の次に大事な金をかけている。勝つ、負ける、連複も2着と3着 では大違い。3着ならパーだ、裁決委員がとがめて当たり前。目を光らさねば ならない。競馬はファンのかける金で成り立つものである。そのファンに敢闘 ぶりを堪能させてこそのものだ。そのためには、馬の故障、騎手の負傷も避け て通れない。  騎手とは危険で因果な職業である。「お客様は神様」で、そのファンの感動 を貫かねばならない。「馬もつぶれよ」「ケガもしようがない」でこそファン を納得させる。しかし、「馬の異常で追うのをやめた」がまかり通るなら、不 正レースを生みかねない。それでは馬や騎手より、本尊の競馬がつぶれてしま う。裁決委員は騎手の緩慢なプレーには厳しい目を光らせたい。

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