競馬評論家の天馬が
  中央競馬を辛口批評。

【トーク】
中央競馬にもの申す



ファン心理につけ込む

 「馬券を買おう」のファンは、その前夜に受験生も顔負けな勝ち馬検討に取 り組む。手持ちの予想紙は赤字や青字や、また、数字の書き込みが多い。それ をしっかり手に競馬場、ウインズへ足を運んだら、「悪天候でコース変更」の お知らせにぶち当たる。せっかく前夜の検討も無駄に近い。それで潔くきびす を返すファンはほとんどいない。  予想紙は細やかなデータが売り物で、急場をそのデータ頼りに、改めて「買 う馬券」を練り直しである。競馬でいうなら、“急仕上げ”で実戦に臨むよう なものだ。「当たればよし」でしかない。JRAは、せっかく競馬場、ウイン ズへ足を運んだファンが状況変化にも「馬券を買わずに帰らない」という心理 につけ込んだともいえる。  また一方で、PATやARSという投票では人が応対に出ない。吹き込みの 声が出てくるが、その第一声に「本日は出馬がまき直されている」を言わず、 このため前の出馬で馬券を買うケースも生じる。このへんの事情を知っても、 JRAは「知らぬ顔の半兵衛」を決め込む。PATやARSの第一声には出馬 変更を伝えたい。  芝からダートへコース変更も、競馬の本末転倒と思われてならない。馬が走 るためのコースであれば、せめて、その日の特別レースくらいは所定コースを 走らすべきである。売り上げ不振ならいざ知らず、好況のJRAが馬場整備に 人海戦術で金をつかうことは、PRに大金をつかうよりマシといいたい。

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