競馬評論家の天馬が
中央競馬を辛口批評。
【トーク】
中央競馬にもの申す
PR慎み世間に根づく
1995年はJRAも売り上げが落ちた。これで世間に顔向けができる。世間の
不況を尻目にJRAが売り上げを伸ばして胸を張ってなどいられない。世間並
みが何よりだ。まして“ギャンブル”である。それが「好景気だ」と大きな顔
などできない。こんな卑下した気持ちが心のどこかに潜んでいる。昔の古い奴
なんでしょうか。
同種競技は前から軒並みに売り上げが落ちている。そんな中でJRAだけ売
り上げが伸びていた。金に糸目もつけぬ派手なPRを打ってである。同種競技
のネタミを買わぬでもない。売り上げが落ちて同種競技とも気兼ねなくつき合
える。特に、地方競馬とは胸襟を開きやすくなった。法の上での垣根を取るよ
う手を携えたい。
派手なJRAのPRに誘われたファンはほとんどが「懐をさみしくした」と
つぶやいている。競馬などのギャンブルは主催者がみずから鐘や太鼓を叩いて
人を誘うものでない。気が向いた人の参加を待つものである。競馬が無関心の
人まで誘うPRは慎みたい。これも馬連を売るには必要といえるが、無垢な人
が競馬の泥にまみれる。
売り上げが落ち込んでJRAはPRに拍車をかけると思う。商売の常道であ
る。それをぐっと我慢してこそJRAの良心だ。売り上げ減が続いて、その身
を削るとも世間の人に競馬の泥をかぶせぬようしたい。1996年はファンを無理
誘いしないことだ。それでも、競馬が世間の中に根づいてくれるよう願いたい。
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