「競馬ニホン」の中央競馬情報サービス
更新:1999.7.11
エミレーツワールドレーシングシリーズの発表内容が変更
ワールドレーシングチャンピオンシップ(WRC)委員会とエミレーツ航
空は、今年3月にすでに行われたドバイワールドカップをシリーズの第1戦
と変更することに決定した(当初は1999年7月のキングジョージを第1戦と
し、2000年3月のドバイワールドカップを最終戦としていた)。この理由と
して、香港国際カップ(12月)とドバイワールドカップ(3月)の間隔が大
きく開いていること、各部門(馬、馬主、調教師、騎手)の首位が2位以下
を大きく引き離してしまった場合、このチャンピオンシップに対する興味が
薄れてしまう恐れがあること、そしてチャンピオンシップの活躍馬が1999年
のシーズンを終えると同時に繁殖入り、または売却される懸念があることが
理由とされている。
この決定を受けて、1999年のエミレーツワールドレーシングシリーズチャ
ンピオンシップの日程は以下の通り。
3月28日 ドバイワールドカップ(UAE)
7月24日 キングジョージ6世&クイーンエリザベスS(イギリス)
9月11日 イーサットデジフォン・チャンピオンS(アイルランド)
10月17日 カナディアンインターナショナル(カナダ)
10月23日 コックスプレート(オーストラリア)
11月6日 ブリーダーズカップ・ターフ(アメリカ)
11月6日 ブリーダーズカップ・クラシック(アメリカ)
11月28日 ジャパンカップ(日本)
12月12日 香港国際カップ(香港)
新装小倉競馬、今週からスタート
平成9年9月に着工した小倉競馬場の改築工事がこの6月10日に竣工、17
日からの開幕を待ちわびている。馬場の改造は9年9月から10年11月にかけ
て行われた。昭和57年以来の大改造工事で、芝コース、ダートコース、障害
コースを全面的に改修している。
芝コースは馬場幅員を2メートル拡幅して30メートル。約50センチ分の路
盤材を取り替え、野芝の全面張り替えも済んでいる。野芝の長さは10センチ
の予定。馬場幅員の拡幅に伴い、従来より1周距離は小さく、逆に直線走路
が長くなった。つまり、楕円形に近くなったわけだ。
使用コースは1回小倉前4日がAコース(仮柵なし)、5、6日がCコー
ス(内から6メートル地点に仮柵)、後2日がAコース。2回小倉は前2日
がA、後6日がBコース(内から3メートル地点に仮柵)となっている。
馬場の形状比較は次の通り。
------------------------------------------------------------------
芝コース 馬場改造前 馬場改造後
------------------------------------------------------------------
コース A B C A B C
------------------------------------------------------------------
1周距離(メートル)1623.7 1642.5 1655.1 1615.1 1633.9 1652.8
幅 員(メートル) 28.0 25.0 23.0 30.0 27.0 24.0
直線距離(メートル) 284.5 293.0
高 低 差(メートル) +3.70 +2.96
------------------------------------------------------------------
芝コースの幅員拡幅に伴い、ダートの幅員も4メートル広く24メートルに
なった。約40センチ分の路盤材を取り替え、クッション砂を洗浄、敷均した。
クッション砂の厚さは8センチ。馬場の形状比較は次の通り。
---------------------------------------------
ダート 馬場改修前 馬場改修後
---------------------------------------------
1周距離 1464.6メートル 1445.4メートル
幅 員 20.0メートル 24.0メートル
直線距離 282.7メートル 291.3メートル
高 低 差 +3.0メートル +2.9メートル
---------------------------------------------
障害コースも約40センチ分の路盤材を取り替え、野芝を全面張り替えた。
馬場の形状比較は次の通り。
---------------------------------------------
障 害 馬場改修前 馬場改修後
---------------------------------------------
1周距離 1795.0メートル 1724.7メートル
周回距離 1316.0メートル 1309.0メートル
欅 距 離 479.0メートル 415.7メートル
幅 員 16〜20メートル 16〜20メートル
高 低 差 +2.93メートル +3.84メートル
---------------------------------------------
2、3回新潟競馬の馬場
2、3回新潟競馬はオーバーシードを実施せず、Aコース(仮柵なし)が
使用される。1回開催終了後に向正面から3〜4コーナーにかけて芝損傷部
の張り替え(約1140u)を実施した。
Aコースの1周距離は、内回り1605.0メートル、外回り1805.0メートルで、
幅員はどちらも25.0メートル。開催当日の芝の葉長は約10センチ。
ダートコースの1周は1464.0メートル、幅員20.0メートル。クッション砂
の敷均し厚は8センチ。
障害コースは向正面置障害を2か所から3か所に増設し、3〜4コーナー
中間の第6号障害が廃止される。また、ホームストレッチの第8号障害が可
動式障害に変更され、水濠障害の高さなどが変わる。
栗東トレセンが馬場改修工事
栗東トレーニングセンターでは7月12日からB、坂路コースの改修に入っ
ている。さらに、障害コースが19日、スイミングプール、CWコースはこの
下旬から工事に着工する。内馬場に150メートルの追馬場新設工事も同時進行
中である。これに伴い、各コースはある期間、閉鎖される。
Bコースは9月6日まで、坂路コースはスタート地点周辺整備工事で10月
末までかかるが、閉鎖は7月26日までとなっている。坂路コースと入れ替わ
ってCWコースは7月27日から9月6日まで、スイミングプールは7月26日
から8月16日まで閉鎖。障害コースは施設改修工事が9月6日まで続く。閉
鎖期間は未定とのことだ。
阪神競馬場で挙式したいカップルを募集
阪神競馬場では4回阪神競馬5、6日(9月25、26日)を「カップルウイ
ーク」として、男女カップルでの来場者にさまざまなイベントを企画してい
る。その一つに競馬場内で結婚式(一組)というのがある。JRA広報室で
は「近日挙式予定、結婚式を挙げられていないご夫婦、もう一度式を挙げて
みたいご夫婦の方、応募して下さい」とPRする。
9月25日(土)の昼休み、阪神競馬場の芝コース内で結婚式が行われる。
教会牧師、聖歌隊、それに鈴木淑子さん、騎手が祝うもので、昨年11月に東
京競馬場ですでに実施済み、これが好評であった。
応募方法は、2人の住所、氏名、年齢、職業、電話番号のほか、2人の写
真と阪神競馬場での思い出、競馬に関するエピソードなどを添え、
〒530−0043
大阪市北区天満2−3−2 IVターフウェディング事務局へ。
締め切りは8月13日(必着)。
当選された方には8月20日までに電話で連絡が取られる。当選されなかっ
た場合は連絡がいかないとのことだ。
問い合わせの電話番号は06−6355−2832。
エクウス梅田
で「'99話題の新種牡馬展」
プラザエクウス梅田(大阪市北区茶屋町19−19 アプローズタワー11F)
で7月14日(水)から26日(月)まで「'99話題の新種牡馬展」を開催する。
展示は「昨年の新種牡馬の活躍と今年の展望」「'99新種牡馬プロフィー
ル」「この内国産種牡馬に注目」「'99新種牡馬一覧」などで、このほか新
種牡馬の現役時代のレースや、種牡馬になってからの牧場での暮らしぶりが
映像で楽しめる。
開館時間は11時から19時30分。入館無料。休館日は火曜日。
ムンロ騎手、負傷で短期免許を返上
アラン・ムンロ騎手(香港)が短期免許取り消しを申請し、7月7日付け
でJRAに受理された。来日から初めてのレースが6月26日の福島競馬、そ
の9Rで落馬の不運に見舞われた。27日は休養、7月3、4日の福島競馬で
は元気にプレーし、1勝を挙げたのだが、痛みがひどくなり、これ以上の騎
乗は無理と判断したもの。今回の成績は13戦1勝だった。
ムンロ騎手は「レース中の落馬により右足をケガし、ヒザと足首の靱帯を
損傷したため、日本での騎乗が不可能になりました。少なくとも騎乗に影響
がない程度までの回復を願っていましたが、現在はひどく痛みます。完全に
治療しなければ長く苦しむことになり、治療するために完全休養を勧められ
ました」と、残念そうに語ったという。しかし、その後で「再び日本で騎乗
できるよう願っている」と、再会を口にした。
やったぞ蛯名、すごいぞエルコンドルパサー
=本場のGT、サンクルー大賞で文句なしの勝利=
エルコンドルパサーと蛯名騎手がフランスのサンクルーから、素敵なニュ
ースを運んでくれた。7月4日のサンクルー大賞(GT、芝2400メートル=
10頭立て、曇り良)でエルコンドルパサーはサガミクス、ドリームウェル、
タイガーヒル、ボルジアなどの強豪を寄せつけず、好位から抜け出し2分28
秒8(良馬場)で優勝を飾った。日本の馬がヨーロッパの大レースに勝った
のは昨年のシーキングザパール(モーリス・ド・ギース賞)、タイキシャト
ル(ジャック・ル・マロワ賞)に続いて3頭目になるが、今回の場合は昨年
の凱旋門賞馬サガミクス、同じく昨年の愛仏ダービー馬ドリームウェルを破
ってのものだから、一層価値は高いだろう。
エルコンドルパサーの蛯名騎手は道中を4番手で進み、ラスト400メートル
からスパートするや一気に先頭を奪い、2着タイガーヒル(T.ヘリヤー)
に2馬身半の差をつけてゴール。ドリームウェル(C.アスムッセン)はタ
イガーに2馬身半遅れの3着、サガミクス(O.ペリエ)はそれにハナ差の
4着にとどまった。今シーズンの2走目、人気的にもサガミクスとほぼ分け
合った形だから、ある程度の自信をもって臨んだに違いないが、予想以上の
快勝だった。蛯名騎手はこう言った。「今までの騎手人生の中で最もうれし
い勝利。今後、ステップを上がって行くうえできっかけを作ってくれた。僕
にとっての財産です」と。
二ノ宮調教師がそのコンビをたたえた。「騎手はペースメーカーに惑わさ
れず、理想的に乗ってくれた。馬もここの深い芝にきっちり対応してくれた。
いつも調教は右回りだし、レースで左回りの時は最終コーナーの手前替えが
ぎこちないので、それを心配したが、非常にスムーズにいった。ヨーロッパ
の種牡馬の仔(キングマンボはアメリカ産だが、競走したのはフランス、イ
ギリス)で、ヨーロッパの2400メートルを勝ったことに、とても意義がある。
この勝利はトニー・クラフト調教師をはじめ、スタッフの協力のお陰。そし
て、日本のテレビやラジオを通して、応援してくれたファンのあと押しがあ
ったればこそです」と、頭を下げた。
オリビエ・ペリエ騎手はサガミクスで完敗を喫した。そして、勝ち馬を絶
賛した。「自分の馬より、エルコンドルパサーが素晴らしい走りをしたとい
うこと。かつて、この馬は2400メートルは?と言ったが、それは訂正するよ。
大変強い馬だ。これは、日本の競走レベルが非常に上がっていることの証拠」
と語った。ヨーロッパでは誰よりも日本の競馬事情に詳しい彼が太鼓判を押
すのだから、近い将来は外国産の日本調教馬でなく、純日本産がヨーロッパ
で大活躍する日も夢でなかろう。
エルコンドルパサー快走から一夜明けると、パリテュルフ(競馬日刊紙)、
ル フィガロ(一般紙)、ル パリジャン(一般紙)などは大々的に、その
優勝を称賛した。ル パリジャンは「エルコンドルパサー号、皇帝」のタイ
トルで、レース内容、今後のレース選択肢について説明を加えていた。
なお、エルコンドルパサーは翌5日に右後足裂傷の外傷を負ったことが判
明したが、内視鏡での診察も済み、ケガの方は心配ないとのことだ。最大の
目標は10月の凱旋門賞で、それまで時間は十分にある。凱旋門賞の前にどの
レースを使うかだが、いろいろ考えられる。一応、9月5日のドイツ、バー
デンバーデン大賞(GT、芝2400メートル)には登録している。この競走に
はサガミクス、ドリームウェル、イスパーン賞でエルコンドルを差し切った
クロコルージュなども登録した。
加藤騎手が発走調教中に落馬
函館に出張中の加藤和弘騎手は7月9日、発走調教中に落馬した。その際
に腰を打ち腰痛を発症、10日(2回函館1日目)のレースは枠順発表後に乗
り替わり、11日(2回函館2日目)は枠順が確定する以前にほかの騎手へ変
更となった。
松永幹騎手がJRA通算900勝を達成
松永幹夫騎手(32歳、栗東・山本厩舎)は7月10日の2回函館競馬1日目
第5R(3歳新馬)エピグラフでJRA通算900勝を達成した。史上19人目、
現役7人目。
デビューは昭和61年3月。初勝利に21戦を要したが、その後は順調に勝ち
星を重ね、途中で大けがに見舞われながら、13年4か月での900勝到達は史上
6番目のスピード。その中で平成3年のオークス(イソノルーブル)、8年
の秋華賞(ファビラスラフイン)、9年の桜花賞(キョウエイマーチ)のG
Tを含む重賞34勝がある。昨年、今年はこれまでに比べて活躍の印象が低い
が、期待の3歳・外国産のエピグラフが評判通りの勝ち方で、この先に展望
が広がる。
土曜の阪神3Rで枠連、馬連ともに高額配当
7月10日の3回阪神競馬7日目第3R(4歳未勝利)で大穴が飛び出した。
13頭立て10番人気のマンジュデンビンゴ(太宰騎手)が1着、2着に7番人
気のコリムライデン(和田騎手)が入り、枠連7−7が7万1040円(33通り
中33番人気)、馬連10−11が10万2830円(78通り中73番人気)つけた。
枠連の7万1040円は歴代8番目、阪神競馬場では昭和57年3回8日目7R
の7万1410円(8−8)に次ぐもの。また、馬連の10万2830円は今年7番目、
阪神競馬場では今年2番目の高配当だった。
武豊騎手、史上最速で年間100勝に到達
武豊騎手(30歳、栗東・フリー)は7月10日の2回函館競馬で一気に3勝
を挙げ、今年のJRA競馬100勝を達成した。メモリアルホースは最終12R
のエアタフゴング(栗東・森厩舎)で、エアグルーヴなどで武豊騎手にとっ
ても、縁の深い馬主さんの馬で達成したことになる。7月10日で100勝は、昨
年、武豊騎手自身が作った7月25日を大きく更新するJTA史上最速記録。
さらに、同騎手は昭和63、平成元、2、4、5、6、7、8、9、10年に次
ぐ8年連続11回目の年間100勝で、通算回数は岡部幸雄騎手と並ぶJRAトッ
プタイである。
今さら、その偉大な成績を振り返る必要もないくらいだが、今年は特に素
晴らしい。ここまで440回騎乗して100勝、2着78回。連対率は4割を超えて
驚異的だ。その中身も充実しており、ダービーを2年続けて制覇したのを筆
頭に、重賞は早くも7勝を数える。このままのペースを維持すれば、夢の200
勝がにわかに現実味を帯びてくる。