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更新:1999.3.28


競馬のワールドサーキットが実現

 実現が難しいといわれていた、世界を股にかけてレースを行うという、い わゆる競馬のワールドサーキットが遂に実現した。正式名称は、エミレーツ ワールドレーシングシリーズチャンピオンシップ。スポンサーであるエミレ ーツ航空から1999年から2001年の3年間に対して1500万USドル(約18億円) が提供され、この資金で競走馬の移動費用、あるいはこのシリーズの世界的 な市場戦略、そしてチャンピオンシップ優勝馬の賞金100万USドル(約1 億2000万円)と関係者に送られるトロフィーのために使用される。  このシリーズに含まれている競走は当該国あるいは大陸において、最高峰 の馬齢重量で行われる競走が選出されている。ちなみに、第1回のエミレー ツワールドレーシングシリーズチャンピオンシップ(1999年〜2000年)はキ ングジョージ&クイーンエリザベスダイアモンドステークス(1999年7月24 日、イギリス、アスコット競馬場)を皮切りに、チャンピオンステークス( 1999年9月11日、アイルランド、レパーズタウン競馬場)、カナディアンイ ンターナショナル(1999年10月17日、カナダ、トロント競馬場)、コックス プレート(1999年10月23日、オーストラリア、ムーニーバレー競馬場)、ブ リーダーズカップ・ターフ、ブリーダーズカップ・クラシック(両方とも19 99年11月6日、アメリカ、ガルフストリーム競馬場)、ジャパンカップ(19 99年、日本、東京競馬場)、香港国際カップ(1999年12月12日、香港、シャ ティン競馬場)、最後の締めくくりがドバイワールドカップ(2000年、ドバ イ、ナドアルシバ競馬場)という、競馬の歴史にとって初めての世界的なシ リーズとなる。なお、将来的にはさらに拡大される予定となっており、2000 年〜2001年のシリーズにはドイツのバーデン大賞が、来年8月に再開が予定 されているアーリントン国際競馬場で行われるアーリントンミリオンと、ス ポンサーの確保が可能になり次第、フランスの凱旋門賞も参加することが計 画されている。  このチャンピオンシップは、選出された競走の結果分析(1着から6着ま で順次12、6、4、3、2、1点)に基づいて算出される得点制で争われ、 合計得点の最も多い馬が優勝馬ということになる。優勝馬の馬主は栄誉と100 万USドルが与えられ、馬主、調教師、騎手、生産者にはトロフィーが授与 される。今回の賞金とトロフィーの授与式は、2000年のドバイワールドカッ プの表彰式が終了次第直ちに取り行われ、ドバイが(エミレーツ航空がスポ ンサーになっている3年間において)この表彰については中心となる。ちな みに、この優勝賞金を含めた初年度におけるチャンピオンシップの総賞金額 は2030万USドル(約24億円)を下らないものとなるようだ。  なお、エミレーツワールドレーシングシリーズチャンピオンシップは独自 のホームページを設置、最新情報や得点など、内容は定期的に更新される予 定。アドレスは以下の通り。  http://www.racingseries.com  来年はこのチャンピオンシップの最後を飾るレースということでも話題を 呼びそうなドバイワールドカップだが、今年のドバイワールドカップ(3月 28日=ナドアルシバ競馬場、ダート2000メートル、斤量はすべて57キロ)も、 メンバーが豪華ということで注目を集めている。出走メンバーはハイライズ (L.デットーリ)、セントラルパーク(D.ドノヒュー)、シルヴァーチ ャーム(G.スティーヴンス)、ヴィクトリーギャロップ(J.ベイリー)、 デイラミ(J.ヴェラスケス)、アルムタカウェル(R.ヒルズ)、マレク (A.ソリス)、ランニングスタッグ(R.コクレーン)の8頭。ハイライ ズ、デイラミの地元勢がダートという舞台で、シルヴァーチャーム、ヴィク トリーギャロップという強豪相手にどのようなレースを見せるのか、注目し たい。

14歳ミスタートウジン故障発生

 JRA現役最年長馬、14歳のミスタートウジン(栗東・福島信厩舎)は3 月22日、高知競馬の交流重賞・黒船賞8着後、故障が判明した。24日に栗東 トレーニングセンター競走馬診療所で診察を受けたところ、右第1指節種子 骨々折並びに右前浅屈腱炎と診断された。半年以上の休養が必要な重度の故 障に見舞われた。

日曜中京は196頭もの出馬ラッシュ

 3月28日の2回中京競馬2日目は196頭(197頭のところ、9Rでアフィラ ドが取り消し)が出走した。これは平成8年2回4日目・9年1回1日目の 186頭を上回る中京競馬の1日最多出走記録になる。JRAの1日最多頭数は 昭和48年5回中山競馬3日目の207頭。

宇田騎手、佐藤正調教師が中京で初勝利

 宇田登志夫騎手(18歳、栗東・福島勝厩舎)は3月27日の2回中京競馬1 日目第5R(5歳以上500万下)ビッグレターで初勝利を挙げた。通算10戦目。 今年デビューの新人としては北村宏、白坂騎手に続いて3人目。「とにかく うれしい。関係者の方々に感謝の気持ちでいっぱいです。これからも応援し て下さい」が本人のコメント。  9Rの穂高特別(500万下)ではタマモハイピッチが佐藤正調教師(51歳、 栗東)に初の白星をプレゼントした。昨年、調教師の免許を受け、この3月 1日付けで厩舎を持ったわけだが、通算3戦目と、好スタートを切った。  佐藤正雄調教師が騎手時代(昭和44年デビュー)、初勝利を飾ったのがオ ックスドールという馬で、これが三野道夫さんの持ち馬だった。冠名「タマ モ」のオーナー(現在、タマモ鰍フ代表者は三野四郎さん)でもあった。騎 手時代の初勝ち、厩舎を持って最初に出走させたのがタマモハイピッチ(8 着)で、初勝利もこの馬だったから、何とも不思議な縁といえるだろう。そ のことに触れ、佐藤正調教師は「感無量です」と語っている。

中舘騎手がJRA通算600勝

 中舘英二騎手(33歳、美浦・フリー)は3月27日の3回中山競馬1日目第 8R(5歳以上500万下)ジャックランランで、JRA通算600勝を達成した。 史上34人目、現役13人目。  「デビューからお世話になっている黒坂厩舎の馬で勝ててよかった。一生 懸命やってここまでこれた。1000勝を目指す」と、目標はでっかい。  デビューは昭和59年3月の中山。このレースがちょうど6200回騎乗だった。 女傑ヒシアマゾンで平成6年のエリザベス女王杯などを制している。

武豊騎手、またまた記録ラッシュ

=通算1600勝と1週最多の23騎乗=  武豊騎手(30歳、栗東・フリー)がまたまた記録を作った。3月28日の2 回阪神競馬2日目第2R(4歳未出走)ヤマニンエリプスでJRA通算1600 勝を達成した。史上5人目、現役では岡部、河内騎手に次ぐ3人目だが、昭 和62年デビューから12年、騎乗回数1万回未満(8305戦目の達成、ほかの騎 手はいずれも1万回以上を要している)、30歳でこの記録はむろんJRAの 最短・最年少記録だ。武豊騎手は「ほとんどのレースで人気馬に乗せて頂い ているから」と控えめだが、武豊が乗って結果が出せないなら仕方ないとい うまでにしたことに大きな価値がある。  また、この土、日(27、28日)は阪神で障害を除く平地全23競走に騎乗し ている。日曜は全競走騎乗で、これは自身4回目(12競走3回、11競走1回) になるし、合わせて23競走に騎乗はJRAの1週最多騎乗(土日の一節限定) である。これまでは武豊本人をはじめ、土肥幸広、南井克巳、中舘館英二、 松永幹夫の5人が22騎乗でトップだった。惜しかったのは中舘騎手で、昨年 の福島競馬1週23競走に騎乗予定のところ、1頭が出走を取り消してしまい、 幻の記録に終わっている。