「競馬ニホン」の中央競馬情報サービス
更新:1999.1.31
武豊騎手が国際騎手賞を受賞
フランス競馬協会の関係団体であるレトロワゼトワル協会が主催すクラバ
ヴァッシュ・アルカンシェル賞(虹の鞭賞)=国際騎手賞に、JRAの武豊
騎手(29歳、栗東・フリー)が選ばれた。この賞は、レトロワゼトワル協会
(フランスのノルマンディーの生産者、競馬関係者を基盤とした親睦団体)
主催「サンクルーの夕べ」の中で、フランスの最優秀騎手・調教師・ジャー
ナリストと合わせて贈られるもの。なお、国際騎手賞は今年から設定された
もので、武豊騎手は栄えある受賞者第一号となった。ちなみに2位はフラン
スのO.ペリエ騎手、3位はアメリカのJ.ベイリー騎手。この賞はポイン
ト制度で受賞者を決定するが、得点の加算は日欧米の有利不利のないような
計算の仕方がなされているので、世界一のジョッキーに選ばれたといっても
過言ではないだろう。
タイキシャトル25頭目の顕彰馬に
1月28日に開かれた平成11年度顕彰馬選考委員会(出席者10人)は、満場
一致でタイキシャトルを顕彰馬に選出した。平成9年のナリタブライアン以
来、25頭目になる。顕彰馬制度は優秀な成績を残したり、競馬に多大な功績
があった馬をたたえ、長く記憶にとどめる目的で創設された。
タイキシャトルは国内で12戦10勝(GT4勝)、さらに仏GTのジャック
・ル・マロワ賞も制しており、今回の選出に何の問題もなかった。
顕彰馬はクモハタ、セントライト、クリフジ、トキツカゼ、トサミドリ、
トキノミノル、メイヂヒカリ、ハクチカラ、セイユウ(アラブ)、コダマ、
シンザン、スピードシンボリ、グランドマーチス、ハイセイコー、トウショ
ウボーイ、テンポイント、マルゼンスキー、ミスターシービー、シンボリル
ドルフ、メジロラモーヌ、オグリキャップ、メジロマックイーン、トウカイ
テイオー、ナリタブライアン、そして、今回のタイキシャトルで25頭。
アドマイヤコジーン骨折で手術
昨年度の最優秀3歳牡馬アドマイヤコジーン(栗東・橋田厩舎)は1月23
日の検査で右第1趾骨々折が判明、24日に手術を行った。縦に約5センチ骨
折に対して2本のボルトを用いたスクリュー固定術だったそうで、2時間に
わたるこの手術は無事成功、その後1時間ほどで起立に至っている。診断で
はおよそ半年の休養が必要とのことだから、春のクラシックは絶望とみてよ
い。秋の復帰を目指して、もう少しすれば放牧に出されるだろう。
馬主協会が2団体に計5億円の寄付金
日本馬主協会連合会(小紫芳夫会長)は1月25日、同連合会内の「サロン
・ジョア」で、(財)日本体育協会と(財)日本オリンピック委員会に対し、
それぞれ2億5000万円の寄付金の贈呈式を行った。
このたびの寄付金は国民の健康・体位の向上、オリンピック選手の育成強
化など、スポーツ振興事業推進のためのもの。両団体への寄付金累計額は82
億円にのぼる。
シーキングザパール元気に帰国
1月23日、アメリカ・サンタアニタ競馬場のサンタモニカH(GT)に挑
んで4着と善戦したシーキングザパール(牝6歳、栗東・森厩舎)は、30日
午前8時11分に日本へ帰って来た。この後はJRA競馬学校で検疫を行い、
2月5日には山元トレセンに向かう予定。激戦の疲れなどが案じられるとこ
ろだが、現地からのメール文には「レース後、毎日1時間の引き運動を行い、
とても元気です。周りの人に、もうひとレース使って帰ればと言われるくら
い」だそうだ。
渡辺調教師がJRA通算400勝
渡辺栄調教師(65歳、栗東)は1月30日の2回京都競馬1日目7R(サラ
系5歳以上500万下)ヒダカプロテクターで、JRA通算400勝を達成した。
現役38人目。
厩舎開業は昭和53年3月1日。平成元年には最高勝率調教師賞、3年に最
多勝利調教師賞を獲得している。GT級の重賞に昭和58年の桜花賞(シャダ
イソフィア)、平成6年の朝日杯3歳S(フジキセキ)がある。
石橋騎手、現役36人目の通算300勝
石橋守騎手(32歳、栗東・フリー)は1月31日の2回京都2日目第4R(4
歳新馬)パープルチカラでJRA通算300勝を記録した。現役36人目。
初騎乗は昭和60年3月の阪神。ここまで5143戦を費やして区切りをつけた。
石橋騎手は「昨年中に達成したかったが、ともかく、これでホッとした。こ
れからもチャンスを逃さずに頑張る」とコメントした。
伊藤修調教師、通算1200勝の大記録
正月早々にも生まれると思われた伊藤修司調教師(68歳、栗東)のJRA
通算1200勝が意外と長くかかった。期待の4歳馬ブルーコマンダーが出走取
り消しで少し予定が狂ったのだろうが、1月31日の2回京都競馬2日目7R
(4歳新馬)オーディーウィンで、めでたく達成した。現役では2位(小林
稔師)を300勝ほど引き離して断然トップだし、JRA史上でも尾形藤吉(1
670勝)、松山吉三郎(1358勝)、藤本冨良(1339勝)、武田文吾(1277勝)に
次ぐ5位である。以前と違い、馬房数が限られた現在は年間50勝が難しく、
現にそれを続けているのは藤沢和雄調教師ただ1人。その藤沢さんのペース
でずっといったとしても、24年もかかるのだから、気の遠くなるような数字
だ。
調教師免許を取得したのは昭和39年3月1日付け。その年にいきなり45勝
で関西4位、全国6位というのだからすごい。35年目の今年、とうとうこの
大台に乗せた。父が有名な伊藤勝吉調教師、義兄弟に工藤嘉見調教師、従兄
弟に田中良平調教師、服部正利調教師というめぐまれた環境にあったのは事
実だが、むろん、それだけでこの大記録は生まれない。古き、懐かしい時代
を経てきたからこその数字であっても、それが価値を薄くするものではない。
その中で、昭和40年から平成3年まで28年にもわたって重賞勝ちを続けたの
は立派としか表現のしようがない。マーチス、ヒデコトブキ、ハギノトップ
レディ、スーパークリークのクラシックホース、障害王グランドマーチス、
快速ハギノカムイオーなどなどで通算重賞は82勝。これもトップである。こ
れからいくら、この記録を伸ばしていくかが注目される。