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更新:1999.1.17


外国産馬・短距離路線からは初受賞

 1月11日、JRA賞受賞馬選考委員会は競走馬部門別の各賞を選出、発表 した。また、調教師・騎手部門はJRA賞表彰規則により各賞がすでに決定 している。  1998年度のJRAの「顔」、すなわち年度代表馬はタイキシャトルだった。 207票のうち174票を獲得しての受賞。難航が予想されたが、意外ともいえる 大差をつけてすんなり決まった。仏の伝統を誇るGT制覇は、やはり価値が 高かった。年度代表馬に外国産馬が選出されたのが初めてなら、短距離路線 を歩んだ馬が選ばれたのも史上初のケース。  それだけに、関係者の喜びはひとしおで、馬主・拒蜴ファームの赤澤芳 樹代表は「素直にうれしい。ありがたく頂きたいという気持ちです。私ども は今までマイラー中心に馬づくりを進めてきましたが、そういう馬が年度代 表馬に選ばれたことは初めてで、今日のスピード重視の競馬を皆さんに認め て頂いたと考えています。タイキシャトルは今年から種牡馬になりますが、 自家生産馬でもあり、産駒が活躍することを願っています。また、頂点に立 つ馬をつくることができたので、今後はマイラーに限らず、ジャパンカップ を勝つような馬や、内国産の強い馬をつくるよう努力していきます」とコメ ントしている。   このほかの各部門賞も、最優秀ダートホースを除いて1回目の投票で1位 の馬が過半数を獲得、すんなり決まった。最優秀ダートホースだけは該当な し74票、ウイングアロー61票、グルメフロンティア54票に割れて過半数に届 かず、選考委員会に決定が委ねられた。その結果、ウイングアローが受賞し た。  天皇賞・秋のレースで競走能力はおろか、生命まで断たれたサイレンスス ズカに対しては、その功績大として、JRA賞特別賞を贈ることが満場一致 で決定した。

平成10年度JRA賞受賞馬・受賞者

<競走馬部門>  ◇ 年 度 代 表 馬   タイキシャトル (牡5、美浦・藤沢和)  ◇ 最優秀3歳牡馬   アドマイヤコジーン(牡3、栗東・橋 田)  ◇ 〃 3歳牝馬   スティンガー (牝3、美浦・藤沢和)  ◇ 〃 4歳牡馬   エルコンドルパサー(牡4、美浦・二ノ宮)  ◇ 〃 4歳牝馬   ファレノプシス (牝4、栗東・浜 田)  ◇ 〃 5才上牡馬  タイキシャトル (牡5、美浦・藤沢和)  ◇ 〃 5才上牝馬  メジロドーベル (牝5、美浦・大久保洋)  ◇ 最優秀父内国産馬  メジロブライト (牡5、栗東・浅 見)  ◇ 〃 短距離馬   タイキシャトル (牡5、美浦・藤沢和)  ◇ 〃 ダート馬   ウイングアロー (牡4、栗東・工 藤)  ◇ 〃 障害馬   ノーザンレインボー(牡9、美浦・鈴木康)  ◇ 特別賞     サイレンススズカ (牡5、栗東・橋 田)                        (馬齢は98年度のもの) <調教師・騎手部門>  ◇最多勝利調教師   藤沢 和雄(美浦)  ◇最高勝率調教師   伊藤 雄二(栗東)  ◇最多賞金獲得調教師  藤沢 和雄(美浦)  ◇優秀技術調教師   藤沢 和雄(美浦)  ◇最多勝利騎手   武   豊(栗東・フリー)  ◇最高勝率騎手   武   豊(栗東・フリー)  ◇最多賞金獲得騎手   武   豊(栗東・フリー)  ◇騎手大賞   武   豊(栗東・フリー)  ◇最多勝利障害騎手   田中  剛(美浦・フリー)  ◇最多勝利新人騎手   池添 謙一(栗東・鶴留厩舎)  授賞式は1月25日(月)午後5時30分から、赤坂プリンスホテルで行われる。

TCK女王盃のJRA馬4頭決まる

 1月20日(水)、大井競馬場で行われる第2回TCK女王盃(GV、ダー ト右2000メートル)に出走するJRA馬が決定した。  ケープリズバーン(熊沢)、シルクフェニックス(福永)、スギノキュー ティー(横山典)、ランフォザドリーム(河内)の4頭。昨年から統一GV に格上げされたレースで、第1回は笠松所属のトミケンクインが勝ち、2着 も浦和所属のエフテーサッチだったから、JRA馬にとっては今年はどうし ても勝っておきたいところだろう。

園田の招待レース、松永幹惜しくも2着

 1月12日(火)、園田競馬場の第23回中央競馬騎手招待レースは地元・松 浦政宏騎手(ラズベリードリーム)が優勝した。1番人気馬(イケノニュー ス)を引き当てたJRAの松永幹騎手は惜しくもクビ差2着。このほか、JR A騎手は田中勝春騎手3着、角田騎手6着、郷原騎手9着、加藤騎手10着、 武幸四郎騎手11着だった。  このレースはアラブ系5歳以上によるダート右1800メートル戦。地元代表 6人、JRA6人の12頭立てで争われた。2、1番人気で収まったので、枠 連、馬連とも3ケタ配当。  なお、JRA招待騎手はほかにもそれぞれ1レースに騎乗したが、勝つこ とができなかった。

日本馬主協会連合会が社会貢献事業に助成金

 日本馬主協会連合会(小紫芳夫会長)は1月12日(火)、同連合内の「サ ロン・ジョア」で7団体に対し、総額8138万円の社会貢献事業助成金の贈呈 式を行った。このたびの助成金は学術・医療、芸術・文化の振興を目的とし た社会貢献活動の一環である。

大崎騎手が1月14日付けで現役引退

 大崎昭一騎手(53歳、美浦・フリー)が1月14日付けで現役を引退した。 昨年5月31日の中京競馬で落馬(ムスメ)し、その後に手術を行ったりした ものだが、ここに至って最年長ジョッキーは、静かにムチを置くことを決断 したようだ。今後の進路については、まだ決まっていない。  昭和38年3月に初騎乗。昭和40年代前半はカブトシロー、ダイシンボルガ ード、50年代もフジノパーシア、グリーングラス、カツトップエースなどと コンビを組み、大レースを制してきた。平成4年にもレッツゴーターキンを 駆って天皇賞・秋勝ち、ベテランのいぶし銀的な光彩を放ってきた。JRA 通算8884戦970勝。これだけの実績を残したジョッキーだから、現役を離れて も何らかの形で競馬を支えていってほしいと願う。

横山典騎手900勝、今年中の1000勝見えた

 横山典弘騎手(30歳、美浦・石栗厩舎)は1月16日の1回中山競馬5日目 12R(5歳以上500万下)ゲイリークレインでJRA通算900勝を達成した。 ちょうど6500戦目だった。史上18人目、現役7人目。  デビュー14年目になる今年はこれが2勝目と、ちょっと出足が鈍いが、こ のところ年間100勝ペースできており、この1勝で一気に加速が予想される。 今年102勝なら通算1000勝の大台に乗る。同じ年に900勝、1000勝のケースは 不可能どころか、かなり高い確率といってよい。  昨年はセイウンスカイという名馬にめぐり会い、念願の4歳クラシックを、 それも皐月賞と菊花賞の2つも手中に収めた。さらに充実の年となるのだろ うか。