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更新:1998.1.18
年度代表馬は牝馬のエアグルーヴ
JRA賞受賞馬選考委員会で1997年度競走馬部門別の各賞が次の通り決定
した。
なお、調教師・騎手部門については、日本中央競馬会JRA賞表彰規則に
より、すでに各賞が決定済み。
<競走馬部門>
◇年度代表馬 エアグルーヴ(牝5)
◇最優秀3歳牡馬 グラスワンダー
◇最優秀3歳牝馬 アインブライド
◇最優秀4歳牡馬 サニーブライアン
◇最優秀4歳牝馬 メジロドーベル
◇最優秀5歳以上牡馬 マーベラスサンデー(牡6)
◇最優秀5歳以上牝馬 エアグルーヴ(牝5)
◇最優秀父内国産馬 メジロドーベル(牝4)
◇最優秀短距離馬 タイキシャトル(牡4)
◇最優秀ダートホース 該当馬なし
◇最優秀障害馬 アワパラゴン(牡7)
※馬齢については平成9年度時の馬齢。
<調教師・騎手部門>
◇最多勝利調教師 藤沢和雄(美浦)
◇最高勝率調教師 藤沢和雄(美浦)
◇最多賞金獲得調教師 藤沢和雄(美浦)
◇優秀技術調教師 藤沢和雄(美浦)
◇最多勝利騎手 武 豊(栗東・フリー)
◇最高勝率騎手 武 豊(栗東・フリー)
◇最多賞金獲得騎手 武 豊(栗東・フリー)
◇騎手大賞 武 豊(栗東・フリー)
◇最多勝利障害騎手 林 満明(栗東・フリー)
◇最多勝利新人騎手 武幸四郎(栗東・武邦厩舎)
◇1997年度JRA・特別賞受賞者 河内 洋(栗東・フリー)
[受賞理由]
同騎手は、平成9年度(1997年度)の厩舎関係者表彰において、優秀騎手賞
(勝率部門第5位)の受賞者であって制裁を受けていない(制裁点数0点)
の騎手に授与される「特別模範騎手賞」を受賞した。これは、平成5年の柴
田政人騎手に続き、4年ぶり史上2人目の快挙であることを評価しての受賞。
※1997年度JRA賞授賞式は、1月26日(月)午後5時30分から、赤坂プリ
ンスホテル新宴会場「五色」で行われる。
年度代表馬は難抗した。牝馬として17年ぶりに天皇賞を制したエアグルー
ヴ、GT2勝のタイキシャトル、二冠馬サニーブライアンで分かれたが、歴
史的な活躍でファンにアピールした点でエアグルーヴに分があったようだ。
“激戦”を制しての栄誉だけに、オーナー吉原毎文(よしはら・つねぶみ)
氏、伊藤雄調教師のうれしさはひとしおだったに違いない。
[年度代表馬エアグルーヴの馬主・吉原毎文氏のコメント]
受賞の知らせを聞いてびっくりしました。本当にうれしく思います。秋の
一連のレースを見ていて、ひいき目だが、古馬では一番強いと感じていまし
た。このような栄誉はオーナーだけではなく、生産者の方や厩舎スタッフを
始め、関係者全員の喜びです。秋競馬での活躍は、調教師・スタッフ一丸と
なった馬づくりの成果であると思います。
今後については、エアグルーヴにとって何が一番幸せな方法なのか、伊藤
雄二調教師や生産者の吉田勝己氏とも十分に話し合いたいと思っています。
[伊藤雄二調教師のコメント]
JRAの最高のタイトルを預けて本当にうれしく思います。これもオーナ
ーをはじめ、武豊騎手、厩務員、調教助手、そしてファンの皆様のお陰だと
思います。この馬の能力の高さは生まれて2日後に初めて見た時、私の体に
ビリビリと電流が走ったように最初から違っていました。いろいろ紆余曲折
がありましたが、スタッフがここまで本当によくやってくれました。最高の
レースはやはり秋の天皇賞です。現在エアグルーヴはオーバーホールの状態
です。引退させる気はありません。まだ馬そのものは若いし、ファンの皆さ
んに今年1年ターフでまた強いエアグルーヴを見て頂けるよう仕上げるつも
りです。ローテーションについてはまだ決まっていませんが、武豊騎手との
コンビでJRA賞としては初めて牝馬の年度代表馬という勲章に恥じぬレー
スをさせたいと思っています。もちろん目標は今年もGT制覇です。応援し
て下さい。ありがとうございました。
1997年度JRA賞馬事文化賞
1997年度JRA賞馬事文化賞の受賞(団体)は、山本雅男氏が著した「ダ
ービー卿のイギリス 競馬の国のジェントルマン精神」と、彦根城博物館の
企画展「馬 〜鞍・鐙から描かれた姿まで〜」に決定した。
1997年度の馬事文化賞の選考は、一昨年12月から昨年11月までの1年間に
出版、企画・開催された文化作品の中から約1700点を選び出し、その後、十
分な審議を経て、最終的には9作品に絞り込まれ、1月13日の選考委員会で
決定した。
「ダービー卿のイギリス」(PHP新書刊)は、競馬を切り口としてユニ
ークな英国文化論を展開した作品。その内容が高く評価された。
山本雅男(やまもと・まさお)氏は、「正直なところ、びっくりしました。
『ダービー卿のイギリス』の企画が出た時、“イギリス文化のことなら書き
ますが、競馬のことはよく知らないし、第一、商売になりませんよ。テーマ
が固い本だから”と、編集者を困らせたものです。競馬発祥の地とされてい
るのに、イギリスと競馬について、これまでほとんど手がつけられなかった
のは不思議なくらいです。これをきっかけに、今までとはひと味違うイギリ
スが皆さんに知って頂けたらと思います。ありがとうございました」とコメ
ントした。
彦根城博物館の企画展は、彦根城主・井伊家伝来の品を軸として、馬にま
つわる国宝、重要文化財を含む名品を展示した。地方都市の博物館でこれほ
ど立派な「馬」を主題とした展示は、恐らく初めてだろう。
彦根市長・中島一(なかじま・はじむ)氏は「このたび、突然のご連絡に
接し、驚いています」とした後、「彦根城博物館は昭和62年2月に開館し、
“近世文化と日本の美”を展示活動の軸とし、日本の伝統文化の幅広い活動
を進めて参りました。今回、井伊家伝来の馬具を中心に、日本人がなれ、親
しんできた馬をテーマにした企画展示を開催したところ、多くの方々にご観
覧頂きました。そして、このたびの受賞と、このうえもない喜びです。これ
を機に、さらに広く文化向上に寄与して参ります」と、喜びのコメントを寄
せた。
バブルガムフェロー引退
バブルガムフェロー(牡6)が引退、種牡馬として北海道早来の社台スタ
リオンステーションで余生を過ごすことが決まった。これは1月14日、藤沢
調教師が明らかにしたもの。
バブルガムフェローは13戦7勝。4歳の秋に天皇賞を制したことがさん然
と輝く。獲得賞金5億5443万円は現役4位。現役最後のレースはジャパンカ
ップで、1番人気に支持されたものの、ピルサドスキー、エアグルーヴに先
を越されて3着だった。
サクラローレル、マヤノトップガン、そしてジェニュイン、今またバブル
ガムフェローと、内国産の大物が相次いで引退した。新しいスター誕生が待
ち望まれる。
エクウス梅田で水沢潔水彩画展
プラザエクウス梅田で1月21日(水)から2月9日(月)まで、水沢潔水
彩画展を開催する。
水彩画家・水沢潔氏は、独特で色鮮やかな画風で馬をテーマに描き続けて
いる。JRA主催の「馬の絵展」などでも数多くの入選作を出している。作
品はすべて現場に出向いてデッサンするというこだわりが、迫力を生むとい
ってよい。今回の「〜馬のいる風景〜」は新作を含めた20数点を展示する。
プラザエクウス梅田は大阪市北区茶屋町10−10 アプローズタワー11Fに
ある。開館時間は11時〜19時30分(火曜休館)で、入館は無料。
中山は雪で障害取りやめ
1月17、18日の中山競馬(1回中山5、6日目)は積雪の影響を受けなが
ら、芝のレースをダート変更(土曜9R)、障害レース(日曜5R)の取り
やめなどで何とか開催した。しかし、17日に予定されていた競馬学校騎手課
程14期生による模擬レースは中止となっている。
また、18日の中山競馬は障害取りやめのため、競走の分割が可能となり、
全12競走で行われた。
京都芝の不良は4年2か月ぶり
1月にこんなに雨の日が多い年も珍しい。18日(日)も早朝から雨。一向
にやむ気配をみせず、京都競馬の芝は9R以降“不良”の発表となった。以
前なら「芝不良」の発表など珍しくも何ともなかったのだが、オーバーシー
ドや芝育成技術の向上、また、路盤改修などで、ほとんど“極悪馬場”はな
くなっていた。この日の「芝不良」は、京都競馬にとって何と平成5年11月
21日以来、4年2か月ぶりだった。それは、マイルチャンピオンシップ当日
で、シンコウラブリイが快勝、2着にイイデザオウが飛び込んだ日だった。