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<この情報は、JRA提供の資料を競馬ニホンで入力したものです>


1998年12月


12月5日(土)

 ステイヤーズSはインターフラッグが優勝、重賞初制覇を遂げた。岡部騎 手は同レース6勝目で最多勝利。

12月6日(日)

 阪神3歳牝馬Sはキャリア3戦目の連闘馬スティンガー(横山典弘騎手) が快勝、無敗で3歳女王の座についた。デビュー29日目のGT制覇は史上最 速。グレード制導入前には、昭和14年の第1回桜花賞をデビュー8日目のソ ールレディが制覇した記録がある。  2着にエイシンレマーズが入り、馬連は1万5430円の波乱となった。1番 人気のゴッドインチーフは進路をふさがれる不利があり3着、九州産馬のG T初制覇成るか注目された2番人気のコウエイロマンは12着に敗れた。  連闘でのGT制覇は安田記念のバンブーメモリー(89年)以来2頭目、無 敗の3歳女王はニシノフラワー(91年)、ヤマニンパラダイス(94年)、ビ ワハイジ(95年)に次いで4頭目。今年の乗り替わりジョッキーのGT制覇 は桜花賞、皐月賞、オークス、宝塚記念、天皇賞・秋に次いで6レース目。 藤沢和雄調教師はグレード制導入(84年)後、GT10勝目で、境勝太郎元調 教師のGT最多勝に並んだ。  第12回ワールドスーパージョッキーズシリーズ(阪神)は5、6日の両日、 4レースのポイント制で争い、50ポイントを獲得したフランスのO.ペリエ 騎手が優勝、2位は横山典弘騎手、3位はオーストラリアのキャシディ騎手。 なお、優勝したペリエ騎手は6日の第8R・ゴールデンサドルトロフィーを ルールファストで勝ち、JRA通算 100勝を達成した。外国人騎手では初。

12月7日(月)

 JRAは大阪北区の関西広報室で記者会見を開き、来年4月から大幅に前 日発売レースを増やすことを明らかにした。従来の前日発売はGT20レース に限られていたが、降雪や馬場凍結などによる馬場変更の可能性がある冬季 (1〜3月)を除く、日曜開催の平地重賞37レースと中山グランドジャンプ を新たに前日発売することになった。また、日本馬の海外レースへの参加、 奨励のための褒賞金制度を来年1月から一部改定、ウインズ難波のリニュー アル工事なども合わせて発表した。

12月9日(水)

 交流重賞の浦和記念(浦和)はタイキシャーロック(四位騎手)が優勝、 上位4着までを中央馬が独占した。

12月10日(木)

 アジア大会(タイ・バンコク)に出場した本会職員の村上一孝(馬事公苑) は、総合馬術個人で優勝、金メダルを獲得した。

12月11日(金)

 JRAは97、98年のカナダの年度代表馬に選ばれ、今年のジャパンカップ 4着馬のチーフベアハート(牡6歳)を種牡馬として 420万ドル(約5億円) で購買した。同馬は日本軽種馬協会に寄贈され、北海道静内種馬場に繋養さ れる。  7月19日に新潟競馬(障害戦)で落馬、負傷した北村騎手は、入院先の草 津総合病院を退院した。今後は、滋賀医科大学医学部付属病院へ通院しなが らリハビリテーションを行うことになった。  騎手課程15期生9人による模擬レースが中山競馬場で行われ、高田潤君の オモカゲワルツが1着になった。

12月12日(土)

 中山競馬のメイン、北総S(16頭)で3着に入ったウメノライジン(田口 騎手)の複勝7610円は同競馬場の複勝最高配当となった。JRAの複勝最高 配当は、80年の1回京都5日目第2Rでシルバーシカイナミが記録した1万 1680円。

12月13日(日)

 朝日杯3歳Sはアドマイヤコジーンが優勝、手綱を取ったロバーツ騎手は、 史上初の外国人騎手による日本馬のGT制覇だった。  武豊騎手はエイシンキャメロンで2着に敗れたが、JRAでの年間獲得賞 金が35億7904万3000円となり、昨年自身が記録した35億6360万5000円を上回 る最多獲得賞金を達成した。  香港のシャティン競馬場で行われた香港国際カップ(国際GU、芝1800メ ートル)に出走した河内騎手騎乗のミッドナイトベット(牡5歳、長浜厩舎) が1分46秒9のレコードタイムで優勝した。同レースを日本馬が制したのは、 95年のフジヤマケンザン以来2頭目。シーキングザパール(仏モーリス・ド ・ギース賞)、タイキシャトル(仏ジャック・ル・マロワ賞)に続く、今年 3頭目の日本馬海外GレースVとなった。  また、香港国際ボウル(国際GU、芝1400メートル)に出走した横山典弘 騎手騎乗のロイヤルスズカ(牡6歳、橋田厩舎)は、ジムアンドトニック(仏) の4着だった。  村本騎手は阪神競馬第12Rのケイエスグットワンで勝ち、JRA通算 900 勝を達成した。現役7人目、史上17人目。

12月14日(月)

 降雪のため順延されていた交流重賞、第13回ダービーグランプリ(GT、 ダ2000メートル)が岩手・水沢競馬場で行われ、M.ロバーツ騎手騎乗の中 央馬ナリタホマレが優勝、重賞初Vを飾った。同騎手は前日の朝日杯3歳S に続いて2日続きのGT制覇。4歳ダート三冠がかかっていたウイングアロ ー(武豊騎手)は3/4馬身差2着に敗れたが、中央馬が1〜4着までを占めた。 同レースは11月23日に岩手・盛岡競馬場での予定が降雪で中止となり、この 日に変更された。

12月15日(火)

 JRAは、来年4月入学の競馬学校騎手課程第18期生の合格内定者(13人) を発表した。13人の中には女性はいないが、来年2月で引退する予定の南井 騎手の長男・大志(ひろし)君、地方競馬南関東No.1ジョッキー、石崎 隆之騎手の長男・駿(しゅん)君が含まれている。  北海道沙流郡門別町旭町の日高大洋牧場(小野田健治社長)で15日未明に 火事があり、木造平屋約 855平方メートルを全焼、妊娠中の11頭を含む19頭 の繁殖牝馬が焼死した。同牧場は今年のダービー馬スペシャルウィークの生 産牧場で、被害総額は2億円に上るとみられる。門別署などは不審火の疑い もあるとみて、出火原因を調べている。  短期免許(12月1日から来年2月28日)で騎乗中だったアメリカのホセ・ サントス騎手は、急きょ帰国することになった。米国から有力馬の騎乗依頼 があったため、予定を変更して帰国することになったもの。ジャパンC(チ ーフベアハート騎乗、4着)で来日し、13日の中山競馬までの3週間で35戦 (JRAのみ)0勝、2着3回、3着2回。

12月18日(金)

 スプリンターズSに登録していた外国馬ボルショイ(英、驪7歳)は、中 山競馬場での調教中に左前足(左第3中手骨)を骨折、同レースへの出走を 取り消した。全治1年と診断されたが、同馬はこの日、美浦トレセン診療所 へ運ばれ、午後7時から故障個所をボルトで固定する手術を受けた。帰国ま で少なくとも2、3週間かかる見込み。 北海道の日本軽種馬協会静内種馬場に繋養されている種牡馬ダンシングブレ ーヴ(父リファール、16歳)は18日朝、馬房内で疝痛を発症した。同協会に よると、当初、症状は重度であったが、加療したところ、21日朝現在、疝痛 症状は軽減し、小康状態を保っているという。

12月19日(土)

 中山大障害(秋)は、ビクトリーアップが優勝、重賞初制覇を飾った。吉 永正人調教師、横山義行騎手とも重賞初制覇。断然1番人気のノーザンレイ ンボーは、大土塁障害で落馬、競走中止した。  中山競馬の昼休みに来年3月デビュー予定の競馬学校騎手課程15期生9人 による模擬レース(ダート1800メートル)が行われ、宇田登志夫君(ノザキ コマチ)が1着だった。

12月20日(日)

 スプリンターズSは7番人気の伏兵マイネルラヴ(牡4歳、吉田騎手)が 優勝、大金星をあげた。断然1番人気の支持された、ラストランのタイキシ ャトルが3着に敗れ、2着にはシーキングザパールが追い上げた。稲葉隆一 調教師は厩舎開業24年目でGI初勝利。吉田騎手はマイネルラヴと初コンビ だったが、今年のGTレースを“テン乗り”で制覇したのは7レース目。1、 2着馬ともシーキングザゴールド産駒で同一種牡馬の1、2着独占は、宝塚 記念のサンデーサイレンス、秋華賞のブライアンズタイムに次ぐ今年3度目。  スプリンターズSで3着に敗れたタイキシャトル(牡5歳)の引退式が中 山競馬場で全レース終了後に行われた。通算成績は、13戦11勝、2着1回、 3着1回。今夏のフランスのジャック・ル・マロワ賞などGT5勝を含む重 賞8連勝の記録も樹立した。すでに総額16億6000万円(60株)のシンジケー トが組まれ、来春から北海道・静内のアロースタッドで種牡馬生活に入る。  岡部騎手は、中山競馬第12Rのケージージャッカルで勝ち、JRA年間100 勝を達成した。90年から9年連続、11回目(最多)。今年は武豊、蛯名、柴 田善臣、横山典弘騎手に次ぐもので、1年間に 100勝達成者5人は史上初め て。  3か月の短期免許(4回目)で来日していた英国のマイケル・ロバーツ騎 手は、20日の中山競馬での騎乗で期間が終了した。今回の成績は 171戦14勝、 入着賞金は3億 508万1000円(ともにJRAのみ)だった。重賞勝ちはGT ・朝日杯3歳S(アドマイヤコジーン)。

12月21日(月)

 JRA主催の「有馬記念フェスティバル’98」が、東京・千代田区の東京 国際フォーラムで行われ、出演した岡部、柴田善臣、的場、横山典弘、吉田 騎手らの舌戦に4100人のファンが入った会場が沸いた。 田所秀孝調教師の父で元中央競馬会調教師の田所秀雄さんが心不全のため、 滋賀県・栗東町の済生会病院で死去、75歳だった。

12月23日(水)

 秋の天皇賞(11月1日)で左前足を骨折、安楽死の処置が取られたサイレ ンススズカの追悼式が生まれ故郷の北海道・平取町の稲原牧場で行われた。 追悼式には永井啓弐オーナーをはじめ、橋田調教師、南井騎手、ファンら 4 00人が列席、冥福を祈った。  交流GT重賞の東京大賞典(大井)は船橋所属のアブクマポーロ(石崎騎 手)が直線抜け出して快勝、重賞11勝目をマークした。4頭参戦した中央馬 は、エムアイブラン(武豊騎手)の4着が最高だった。  早田牧場社長・早田光一郎氏の父で同牧場会長の早田傳之助氏は、脳梗塞 (こうそく)のため福島県伊達郡の病院で死去。82歳だった。

12月24日(木)

 種牡馬ゲイメセンが繋養先の日本軽種牡馬協会福島県支部葛尾種付所で老 衰のため死亡した。主な産駒はカネハボマイ(ニュージーランドT4歳S3 着)カシノエタニティ(アーリントンC3着、きさらぎ賞3着)。

12月26日(土)

 ラジオたんぱ杯3歳S(阪神)はアドマイヤベガが快勝、重賞初制覇した。 武豊騎手は今年 169勝目で昨年自身が作った 168勝のJRA年間最多勝記録 を更新、重賞勝ちも22勝とし、みずからの記録(昨年19勝)を更新した。  また、橋田調教師は今年重賞10勝目となり、関西調教師の年間最多重賞を 更新した。

12月27日(日)

 有馬記念は4歳の(外)外グラスワンダーが見事に復活、日本一の座につい た。尾形調教師、的場騎手とも同レース初制覇。2着に春の天皇賞馬メジロ ブライトが入り、1着人気のセイウンスカイは4着、ラストランのエアグル ーヴは5着に敗れた。外国産馬の有馬記念制覇は初、7戦目での制覇はリー ドホーユー(83年)の8戦を下回る最少キャリアでの勝利。これで今年のG Tレースでの外国産馬の勝利は7勝となり、昨年の6勝を上回った。東西の GT(20レース)対決は関東13勝、関西7勝だった。有馬記念1レースの売 り上げは、 750億4951万1000円で前年比96.1%。  27日に全日程を終了したJRAの98年度の総売り上げは、3兆8012億1764 万 600円と不況の影響で前年比95.0%だった。年間入場人員は1223万9465人 で前年比94.1%。  98年のリーディングジョッキーは、自身の年間最多勝を更新して 169勝を マークした武豊騎手が昨年に続き、勝ち数、勝率、獲得賞金の騎手三冠を達 成、リーディングトレーナーは57勝の藤沢和雄調教師が4年続けて獲得した。  四位騎手は阪神競馬第7Rのエリモシェーバーで勝ち、JRA通算 400勝 を達成した。  東京競馬記者クラブは、98年度の記者クラブ賞を、年間 136勝をあげ、初 の関東リーディングジョッキーに輝いた蛯名正義騎手に贈ることを決めた。  関西記者クラブ、中京記者クラブの両記者クラブは、98年度の記者クラブ 賞を、年間重賞10勝をあげ、関西調教師の年間重賞勝利を更新した橋田調教 師に贈ることを決めた。  関西リーディングジョッキーに贈られる関西テレビ放送賞は 169勝をあげ た武豊騎手、関西放送記者クラブ賞(新人賞)は38勝をあげた池添謙一騎手 に決まった。  民放競馬記者クラブ賞(新人賞)は、賞に該当する顕著な勝ち鞍を残した 関東新人騎手がいなかったため、「該当者なし」だった。