「競馬ニホン」の中央競馬情報サービス
<この情報は、JRA提供の資料を競馬ニホンで入力したものです>
1996年12月
12月1日(日)
阪神3歳牝馬Sはメジロライアン産駒のメジロドーベルが1分34秒6(16
00メートル)のレコードタイムで3歳女王の座についた。デビュー3年目の
吉田騎手は初重賞勝利をGT制覇で飾った。
30、1日の2日間の4レースで争われたワールドスーパージョッキーズシ
リーズ(阪神)は、アメリカのJ・ベイリー騎手が優勝した。2位はワンポ
イント差で中央の藤田、3位は地方の石崎が入った。
ワールドスーパージョッキーズシリーズに出場したアメリカのC・ナカタ
ニ騎手は、7Rのニシノマイルドで1位入線したが、最後の直線で内側に斜
行、他馬の進路を妨害したため3着に降着、7日から22日まで騎乗停止の処
分を受けた。同騎手は4日から24日まで短期騎手免許を申請していたが、こ
の処分のため申請を取り下げた。
12月2日(月)
JRAは、大阪市茶屋町の関西広報室で記者会見を行い、失格、降着時の
「パトロールフィルム」の公開を地上波のテレビ局(民放、NHK)でも実
施することを明らかにした。従来の競馬場内外、グリーンチャンネルに加え、
テレビ局などからの要請があれば、地上波でもパトロールフィルムが流され
る。
12月3日(火)
JRA競馬学校騎手課程の元女子生徒・石橋夕記さん(19)が「教官の嫌
がらせなどで退学せざるを得なかった」として、JRAに100万円の慰謝料を
求めた訴訟の判決が秋田地裁であり、伊沢文子裁判官は「教官らが競馬学校
からの退学を強いたとは認められない」として原告の訴えを棄却した。
12月4日(水)
浦和競馬場で行われた交流レースの浦和記念は、ホクトベガがまた逃げ切
った。これまでほどの大差ではなく、キョウトシチーに3/4馬身差まで詰め寄
られたが、交流重賞9連勝を飾った。94年のジャパンC優勝馬マーベラスク
ラウンは、地方移籍初戦として1年ぶりに出走したが、6着だった。
12月5日(木)
有馬記念のファン投票最終結果がJRAから発表され、総投票数254万740
5票のうち、トップは15万5122票を獲得した昨年の覇者マヤノトップガン。2
位のヒシアマゾンは、関西のベテラン、河内騎手と新コンビを組む。すでに
引退が決まっているナイスネイチャが14位、ダンスインザダークが17位に入
った。
12月7日(土)
ステイヤーズSは8番人気の伏兵、サージュウェルズが優勝、和田騎手は
重賞初制覇で今年デビュー組で重賞勝ち一番乗り。新人では92年の菊沢隆仁
騎手以来、4年ぶりの快挙。
田中勝春騎手は中山競馬10R清澄特別のハルカジョウで「馬に異常を感じ
た」ため競走を中止したが、レントゲン検査やパトロールフィルムでの検証
でも馬体に異常は認められず、「競走中止の判断が早すぎた」として、14日
から1月12日まで実効9日間の騎乗停止処分を受けた。
芹沢騎手は中京競馬で全レース騎乗を果たした。1日の全レース騎乗達成
は8人、13回目。同騎手は12レースの騎乗で4勝、2着4回、3着1回。
12月8日(日)
朝日杯3歳Sはマイネルマックスが直線鋭い伸び足で重賞3連勝を飾り、
来年のダービー候補に名乗りを挙げた。佐藤哲三騎手は89年デビュー以来、
初のGT制覇で翌日の挙式に花を添えた。
新人騎手初の海外遠征で注目された福永騎手は、香港のシャティン競馬場
で行われた「香港国際カップ」(1800メートル)にシーズグレイスで挑んだ
が、好位を進んだものの直線失速して9着に敗れた。なお、1番人気に支持
されたブリーダーズCマイル(GT)の優勝馬ダホス、3番人気のマテオ(
ともにアメリカ)は、薬物検査で筋肉増強剤の使用が分かり、出走取り消し
となった。また、「香港国際ボウル」(1400メートル)に出走した村本・ド
ージマムテキは2着に健闘した。
藤沢調教師は阪神競馬10R元町Sをシャドウクリークで勝ち、年間50勝を
マークした。同師は昨年の53勝に続いて2年連続の50勝達成。関東の調教師
で2年連続50勝を達成したのは藤本冨良調教師(昭和45年67勝、同46年63勝)
以来、25年ぶりの快挙。
12月10日(火)
トロットサンダー(牡8歳)は来春から種牡馬生活に入ることになった。
同馬は地方競馬(浦和)から中央入りし、昨年のマイルチャンピオンS、今
年の安田記念と2つのGTを制覇、地方時代を含めマイル戦は8戦8勝だっ
た。
12月11日(水)
来年1月15日から22日まで南アフリカのヨハネスブルグで開かれるアジア
競馬会議の期間中に行われる招待競走に、JRAから田中勝春騎手(25)、
地方競馬から中津競馬の有馬澄男騎手(39)が出場する。
競馬学校の元生徒・石橋夕記さん(19)がJRAに慰謝料を求めた訴訟で、
石橋さんは11日、請求を棄却した一審の秋田地裁の判決を不服として、仙台
高裁に控訴した。
12月12日(木)
JRAは12日、97年度の新規騎手・調教師の第1次試験合格者を発表した。
騎手では武騎手の弟、幸四郎君のほか、本年度の3人に続く女性の板倉真由
子さん、押田純子さんら第13期生13人、調教師では現役の根本、星野、坂本
騎手ら28人が合格。騎手、調教師とも2次試験を突破すれば、免許が交付さ
れる。
12月13日(金)
97年度の新規騎手免許第1次試験に合格した競馬学校騎手課程13期生13人
(女性2人)による模擬レース(ダート1200メートル)が中山競馬場で行わ
れた。前検量、パドック、本馬場入場など実戦同様の形式で、競馬学校の訓
練用の元競走馬に騎乗して腕前を競ったが、武騎手の弟、幸四郎君がスター
トで出遅れたものの、直線抜け出し、2着に4馬身差をつけて1着でゴール
イン。女性の押田さんは3着、板倉さんは6着だった。
12月14日(土)
短期騎手免許(5日〜97年3月4日)で来日しているフランスのマチュー
・ブータン騎手は、阪神競馬2Rのズーンで快勝、来日7戦目で初勝利を挙
げた。その後も7R・トロナラッキー、11R・ゲイリーイーグルで勝ち、こ
の日は3勝した。
12月15日(日)
スプリンターズSはフラワーパークがエイシンワシントンとのデッドヒー
トを演じ、長い写真判定の末、約1センチのハナ差で優勝。5月の高松宮杯
に次いで春秋の短距離GTを連覇した。田原騎手は今年四度目のGT制覇。
JRAの年間売得金レコード。第6回中山6日目、第5回阪神6日目、第
3回中京8日目終了段階で、本年度の売得金が3兆8359億4707万1400円とな
り、これまでのJRA年間売得金レコードであった94年の3兆8065億9229万
2500円を上回った。
中京競馬記者クラブは、本年度の同クラブ賞を福永騎手に贈ることに決め
た。同騎手は中京競馬でデビュー2連勝を飾るなど21勝を挙げ、中京リーデ
ィング1位に輝いた。
12月17日(火)
JRA主催の「有馬記念フェスティバル」が東京・日比谷公会堂で開かれ
た。ジョッキー・コーナーでは、岡部、横山典弘、的場、柴田善臣騎手らが、
それぞれグランプリへの抱負を話すと、詰めかけた2000人のファンから大き
な声援が飛んだ。
JRAは、平成9年度競馬学校騎手課程第16期生の合格内定者10人(うち
女性1人)を発表した。
12月19日(木)
関西地区での「有馬記念フェスティバル」が大阪市北区のサンケイホール
で行われた。ジョッキーによるトークコーナーには武騎手をはじめ、熊沢、
四位、さらにジェニュインで外国人騎手として有馬記念に初出場するペリエ
騎手も出演、ファンの声援を浴びた。
12月21日(土)
武騎手は阪神競馬8Rのエストラードが今年745回目の騎乗となり、昨年横
山典弘騎手がマークした744回を上回る年間最多騎乗を更新した(最終的には
755回)。
ラジオたんぱ杯3歳Sはメジロライアン産駒のメジロブライトが快勝、こ
れで“メジロ”の馬の重賞勝ちが通算100勝となった。
12月22日(日)
96年の競馬の総決算、第41回有馬記念はサクラローレルが優勝、実力日本
一の座についた。横山典弘騎手は86年デビュー以来、通算700勝(歴代25人目、
現役11人目)達成でグランプリ制覇に花を添えた。有馬記念1レースの売り
上げは875億104万2400円で、昨年の819億9089万4000円を上回るレコードとな
った。
この日で全日程が終了した中央競馬1年間の売上げ金は、3兆9862億2821
万1400円で、従来の記録の一昨年の3兆8065億9229万2500円を上回る新記録
となった。また、1年間の入場者数は1411万6684人で、昨年の1405万9098入
をわずかに上回ったものの、75年の1489万8794人のレコードには及ばなかっ
た。
96年のリーディングジョッキーは159勝を挙げた武騎手(5年連続7回目)、
リーディングトレーナーは52勝の藤沢調教師(2年連続3回目)に決まった。
また、武騎手は中山競馬2Rのナモンレグラスで勝ち、今年のJRAでの獲
得賞金を31億3668万3000円とし、自身が93年に獲得した31億3374万2000円を
超える記録を達成した。96年の最終獲得賞金は32億1238万2000円。
関西競馬記者クラブ賞は武騎手、関西放送記者クラブ賞は和田騎手に決ま
った。
12月24日(火)
東京競馬記者クラブは、東京・虎ノ門の城山事務所で総会を開き、同クラ
ブ賞を、有馬記念制覇(サクラローレル)をはじめ年間重賞9勝など、長年
にわたり功績のあった境勝太郎調教師に、特別賞を7月の札幌スプリントS
をノーブルグラスで勝ち、史上初のJRA全国10競馬場重賞制覇を果たした
安田富男騎手と、7月13日に国内の軽種馬最長寿記録である36歳で死亡した
五冠馬シンザン号と谷川牧場関係者に送ることを決めた。